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電池駆動を最大30%延長する新型バッテリー残量計、TI充電状態などを誤差1%以内で検出

テキサス・インスツルメンツ(TI)は、予測が難しい負荷条件下でもバッテリーの容量を正確に測定できるバッテリー残量計「BQ41Z90」および「BQ41Z50」を発表した。バッテリー駆動機器の稼働時間を最大30%延長できるという。ノートPCや電動自転車(E-Bike)、ポータブル医療機器などのバッテリー管理システム(BMS)用途に向ける。

» 2025年08月04日 11時15分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

予測困難な負荷条件下でも、バッテリー容量を正確に測定

 テキサス・インスツルメンツ(TI)は2025年8月、予測が難しい負荷条件下でもバッテリーの容量を正確に測定できるバッテリー残量計「BQ41Z90」および「BQ41Z50」を発表した。バッテリー駆動機器の稼働時間を最大30%延長できるという。ノートPCや電動自転車(E-Bike)、ポータブル医療機器などのバッテリー管理システム(BMS)用途に向ける。

新製品の応用イメージ[クリックで拡大] 出所:TI 新製品の応用イメージ[クリックで拡大] 出所:TI

 BQ41Z90およびBQ41Z50は、より正確なバッテリーの残量計測を可能にするアルゴリズム「Dynamic Z-Track」を搭載している。これにより、バッテリーの充電状態(SOC)および劣化度(SOH)を、1%以内の誤差で測定することができる。

 BQ41Z90は3〜16直列リチウムイオンバッテリーセルに対応した製品で、残量計に加えモニターやプロテクターなども一体化している。複数の個別部品で構成する従来の残量計に比べ回路設計が容易で、基板への実装面積も最大25%削減できるという。BQ41Z50は2〜4セルの直列構成に対応した製品。

 なお、TIでは評価モジュールやレファレンスデザイン、シミュレーションモデルなども用意している。

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