NTTは、中継間隔が80kmの周回伝送実験系を設け、27THz帯域の光増幅中継伝送実験を行った。光ファイバー伝送路には標準シングルモードファイバーを用いた。波長多重間隔は150GHzを想定し、S帯は54波長8.1THz、C帯は30波長4.5THz、L帯は40波長6.0THz、U帯は28波長4.2THz、X帯は28波長4.2THzの波長多重信号を配置した。
S帯、U帯、X帯の波長多重信号は、C帯またはL帯の波長多重信号を波長帯変換することで生成した。これら全てを合計した波長多重信号は180波長、27.0THz帯域となった。波長帯域はこれまで14.85THzであったが、今回はその1.8倍となる伝送帯域を実現した。
144ギガボーPCS-QAM信号を伝送した後の信号品質を全波長で評価した。この結果、伝送距離は1040km、総伝送容量は160.2Tビット/秒となった。東名間の距離をカバーできる560kmの伝送距離では、総伝送容量189.5Tビット/秒を達成した。
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