ジャパンディスプレイは2026年2月4日、次世代衛星通信アンテナに用いるガラス基板の共同開発/量産供給について、米Kymetaとマスターサプライ契約(MSA)を締結したと発表した。これによって、Ku帯およびKa帯で同時動作可能な次世代マルチバンドメタサーフェスアンテナに用いるガラス基板を共同開発する。
ジャパンディスプレイ(以下、JDI)は2026年2月4日、次世代衛星通信アンテナに用いるガラス基板の共同開発/量産供給について、米Kymetaとマスターサプライ契約(MSA)を締結したと発表した。
Kymetaは、米国ワシントン州を拠点に電子制御型フラットパネルアンテナなどを手掛ける企業で、微細構造で電波を自在に操る技術であるメタマテリアル技術に強みを持つ。
今回の契約のもとで両社は、Ku帯およびKa帯で同時動作可能な次世代マルチバンドメタサーフェスアンテナに用いるガラス基板を共同開発する。JDIの薄膜トランジスタ(TFT)による高精度フラットパネル製造/量産技術とKymetaのメタサーフェスアンテナ技術を組み合わせることで、小型/軽量/低消費電力/低コストで高速なビーム切り替えに対応し、電波や赤外線による検知も受けにくい次世代端末の開発を目指す。
JDIはこれによって、周波数帯や衛星軌道の違いをユーザーが意識せずに利用できるシームレスな衛星通信環境の構築が期待できるとする。マルチバンド対応メタサーフェス端末の製品開発は既に進行していて、2026年上期から製品デモを開始し、2027年に市場投入する予定だ。まず防衛用途、次に商用分野へと順に展開していくという。
JDIは今回の契約について「JDIのガラス基板技術が次世代衛星通信に求められる高性能化/量産品質において高く評価されたことを示すものであり、グローバル市場における当社事業の拡大に向けた重要なステップとなる」としている。
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