富士経済は、ペロブスカイト太陽電池(PSC)の製造装置市場を調査し、2040年までの市場予測を発表した。「成膜装置」市場は2025年見込みの2130億円に対し、2040年は4826億円規模へ、「レーザー加工機」市場は同じく876億円見込みから、1056億円規模に拡大すると予測した。
富士経済は2026年3月、ペロブスカイト太陽電池(PSC)の製造装置市場を調査し、2040年までの市場予測を発表した。「成膜装置」市場は2025年見込みの2130億円に対し、2040年は4826億円規模へ、「レーザー加工機」市場は同じく876億円見込みから、1056億円規模に拡大すると予測した。
今回の調査は、ドライコーティングあるいはウェットコーティングに向けた各種「成膜装置」と、パターニングを行う「レーザー加工機」を対象とした。例えば、成膜装置は透明導電膜(TCO)や発電層、背面電極などを形成するための真空蒸着装置やスパッタリング装置、プラズマCVD装置などである。レーザー加工機は、単接合PSC向けやタンデム型PSC向けである。
PSCは、研究機関での実証やPSCメーカーでの試作段階から、実用レベルの量産段階を迎えつつある。このため、生産ラインも量産化を見据えた製造装置の導入が始まり、成膜装置やレーザー加工機の需要も拡大している。
2025年の成膜装置市場は、2024年に比べ3倍に拡大した。特に発電層(電子輸送層、ペロブスカイト層、正孔輸送層)向け成膜装置が需要の中心となった。成膜装置市場をコーティング手法別にみると、2025年現在は装置単価の高いドライコーティング向けが6割を占めた。長期的には、投資コストを抑えることができるとともに、フィルム基板型PSCの市場拡大などもあって、ウェットコーティング向け成膜装置の比率が高まるとみている。
レーザー加工機はこれまで、単接合PSC向けが市場をけん引してきたが、今後はタンデム型PSCが本格量産に入ることもあり、2040年にはレーザー加工機もタンデム型PSC向けが市場の3分の2を占めると予測した。
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