180層で板厚15mmのPCB設計/生産技術を確立、OTC:HBMのウエハー検査装置向け
OKIサーキットテクノロジー(OTC)は、広帯域メモリ(HBM)のウエハー検査装置向けに、180層で板厚15mmのPCBを実現するための設計および生産技術を確立した。上越事業所(新潟県上越市)に製造設備を導入し、2026年10月から量産出荷を始める予定だ。
OKIサーキットテクノロジー(OTC)は2026年4月、広帯域メモリ(HBM)のウエハー検査装置向けに、180層で板厚15mmのPCBを実現するための設計および生産技術を確立したと発表した。上越事業所(新潟県上越市)に製造設備を導入し、2026年10月から量産出荷を始める予定だ。
導電ペースト基板間ビア接続技術[クリックで拡大] 出所:OTC
AI向け半導体は、大量のデータ処理や複雑な計算を行うため、低遅延でより高速なデータ伝送が求められる。このため、AI向け半導体の検査装置に搭載されるPCBにも超高多層化や狭ピッチ化が求められている。
ところが、高板厚化によってビアの特性インピーダンス制御が難しくなったり、電源性能が劣化したりするなど課題もあった。これらの理由で、1枚のPCBで対応できるのは124層で板厚7.6mmがこれまでの上限になっていたという。
OTCは今回、複数の多層PCBを積層接続して超高多層PCBを作製するための「導電ペースト基板間ビア接続技術」と、板厚15mmまで対応可能な「超高厚PCB製造技術」を開発した。これらの技術を用い、60層PCBを3枚積層接続することにより、180層で板厚15mmというPCBを実現するための設計および製造技術を確立した。
用いる多層PCBは、確立された技術によって必要なビア特性制御や信号品質、電源性能を実現している。これら検証済みの多層PCBを複数枚積層することで、超高多層化と性能/品質を両立させることが可能となった。
AI半導体装置向け「ベアチップ基板実装サービス」、OKIネクステック
OKIネクステック(ONT)は、AI半導体製造/検査装置メーカーに向けた「ベアチップ基板実装サービス」を、2026年4月22日から開始した。顧客が低コストかつ短期間で装置を開発できるよう、実装設計から実装評価、製品信頼性試験までトータルで支援していく。
AIサーバ機器製造をOKIが「丸ごと」受託 独自の熱対策や実装技術で
OKIは、AIサーバ機器の製造を受託する「まるごとEMSサービス」の提供を開始した。電子機器製造受託(EMS)事業や自社製品製造で培った高密度実装や熱マネジメントのノウハウを活用し、AIサーバ機器の歩留まり向上や顧客企業の「持たない経営」への貢献を目指す。同サービスの詳細や、OKIのEMS事業の強みについて、OKI EMS事業部 生産技術部 部長の高齋一貴氏に聞いた。
OKIとドイツFraunhofer HHI、フォトニクス分野で共同開発へ
OKIは、ドイツの研究機関「Fraunhofer Heinrich Hertz Institute(Fraunhofer HHI)」と、5年間の包括的共同研究契約を結んだ。光センシングや光通通信分野に向けて、超小型で高性能、省電力の各種センサーや通信モジュールなどを共同開発し、2027年以降にも商用化していく。
高周波ビア高精度シミュレーション技術を開発
OKIサーキットテクノロジー(OTC)は、AIデータセンター向け装置などに用いられる多層プリント基板の開発期間を短縮できる「高周波ビア高精度シミュレーション技術」を開発した。伝送速度が1.6Tビット/秒クラスの多層プリント基板におけるビア特性を最適化でき、適切な信号特性を実現できる。
最新版に対応したESD試験サービスを開始、OEG
OKIエンジニアリングサービス(OEG)は、静電気放電(ESD)への耐性を評価する国際試験規格の最新版「IEC 61000-4-2 Ed.3」に対応したESD試験サービスを、2025年10月1日より始めた。新規格への速やかな対応によって、電子機器メーカーが求める製品の安全性や信頼性の強化を支援していく。
新たな国際規格に対応したEMC試験サービスを開始、OEG
OKIエンジニアリング(OEG)は、次世代自動車部品に向けた「1000kHz対応磁界イミュニティ試験サービス」を2025年8月19日より始めた。これまで海外の試験所に依頼していた高周波数帯域の磁界イミュニティ試験が国内で行える。このため電装品メーカーは、評価コストの削減や開発期間の短縮が可能となる。
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