STマイクロエレクトロニクスは、トランジションモードの力率改善(PFC)コントローラーIC「L6462A」を発表した。最大250Wの家電機器や電源装置などの用途に向ける。
STマイクロエレクトロニクスは2026年7月、トランジションモードの力率改善(PFC)コントローラーIC「L6462A」を発表した。最大250Wの家電機器や電源装置などの用途に向ける。
L6462Aは、電流生成回路と整形回路を用いて正弦波の基準波形を生成する。このため、従来のように分圧回路やアナログ乗算器を使わなくても昇圧型PFCコンバーターが構成できる。また、ゲートドライバー出力によって、インダクターの補助巻き線やインタフェース部品を使わずに済むという。
さらに、電流形成回路と消磁検出機能を搭載したことで、中負荷時や軽負荷時のひずみ(THD)を最小限に抑え、効率を向上できる。待機電流は60μA未満のため、待機電力に対する要求が厳しい用途にも適用できる。
高負荷時には、電力消費を抑えるため疑似共振モード(バレースイッチング)で動作する。負荷が小さくなれば動作周波数を段階的に下げて、効率を維持できるという。バーストモードのしきい値が低いことから、LED照明用途では滑らかな調光制御が可能となる。
L6462Aの主な仕様は、AC入力電圧範囲が90〜264Vで、通常は400Vの出力電圧を供給するよう設計されている。また、大きな負荷変動に対する応答性を向上させたことで、過度な出力オーバーシュートやアンダーシュートを防ぐことができる。このトーテムポール出力は、外付けの昇圧コンバーター用MOSFETを直接駆動し、最大600/−300mAを供給する。
しかも、アクティブプルダウン機能によって、低電圧ロックアウト時の安全性を確保する。この他、ディスエーブル機能を始め、過電流や出力過電圧、フィードバック異常などの保護機能も備えている。L6462Aは、SOT23-6Lパッケージで供給。1000個購入時の単価は約0.18米ドルだ。
L6462A用の評価ボード「EVL6462A-250W-M」も用意した。全負荷時のTHDを5%未満、負荷率を20%まで制御した場合でも、THDを15%未満に抑えながら、97%を超えるピーク効率を達成した。
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