ブラザー工業が、透過型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「AiRScouter(エアスカウター)」の新モデルを発表した。720p(1280×720ピクセル)の解像度を持つ同モデルは、とにかくディスプレイ機能の強化を最優先にしている。組み立て業務支援や、医療分野など、確実なニーズがある市場を狙う。
BMWが立ち上げた自動車ブランドのMINI(ミニ)は、上海モーターショーでAR(拡張現実)を採用したアイウェアを披露した。ARアイウェアを装着すれば、ナビゲーションや安全運転においてメリットがあるとしている。ARアイウェアは、果たして自動車分野に受け入れられるのだろうか。
プロジェクタで映像を投影する際、白いスクリーンや壁が不要になるかもしれない。JX日鉱日石エネルギーは、ガラスに貼ると、スクリーンとして映像を映し出せるようになる透明フィルムを参考展示した。
「第25回ファインテック ジャパン」では、98インチ8Kの液晶ディスプレイや、260インチ4KのLEDディスプレイなど、大型ディスプレイの展示が目を引いた。8Kディスプレイは、医療分野でのニーズが高まっていて、医師からは「もう4Kには戻れない」という声も出ているという。
LGエレクトロニクス・ジャパンは、2015年5月から55インチの4K対応有機ELテレビを日本で販売する。曲面ディスプレイを採用していて、想定小売価格は約63万円。昨今のテレビの価格帯を考えれば、かなり高い値段だ。“テレビという製品を見る目”を持つ消費者が多い日本市場で「有機ELテレビの良さを評価してもらいたい」と意気込む。
QDレーザと東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構は2015年3月2日、目が見えにくい人への介護/支援に用いる「ロービジョンケア」に向けた網膜走査型レーザーアイウェアのプロトタイプを開発したと発表した。今後、教育機関などと連携して検証を行い、2016年3月までに商品化する。
コーニングは、オランダ・アムステルダムで開催された展示会「Integrated Systems Europe(ISE)」(2015年2月10〜12日)に、堺ディスプレイプロダクト(SDP)製インタラクティブホワイトボード用液晶ディスプレイ(LCD)モジュールの試作品を出展した。
ソニーは2014年12月17日、アイウェア装着型の片眼用ディスプレイモジュールを開発したと発表した。
有機ELディスプレイでは、水と酸素の侵入によって有機EL素子が劣化することが問題となる。米国のKateevaは、これを解決し、フレキシブルな有機ELディスプレイを実現しやすくする技術を開発した。
セイコークロックは、分散型無機ELの透明化に成功した。この技術を用いて「透明分散型無機EL発光シート」と「マルチカラー分散型無機EL発光シート」を開発、2014年12月よりサンプル出荷を始める。
2014年9月5〜10日にドイツ・ベルリンで開催された展示会「IFA 2014」では、中国TCLが次世代型の液晶テレビとされる量子ドットテレビを公開し、話題となった。世界シェアでトップを争うサムスン電子、LG電子にも少なからず、影響を与えたようだ。サムスン電子、LG電子の地元・韓国のIT/エレクトロニクス関連メディア「ETnews」が伝えたIFA 2014でのテレビに関するリポート記事を紹介する。
サムスン電子が2014年8月28日に、サムスン電子は米国特許商標庁に「サムスンQDOT TV」という商品名の商標登録を出願していたことが分かった。量子ドットディスプレイの商品化に先駆けての措置のようだ。
LG電子は2014年8月、4K対応有機ELテレビ「ULTRA OLED TV」を発表した。2013年1月にフルHD対応有機ELテレビを発表して以来の戦略的製品として、“4Kパネル=有機EL”を世界に定着させるべく、攻勢を掛ける見込みだ。
東芝は、ウェアラブルディスプレイ向け映像表示技術を開発した。視線の先に映像を表示できるため視認性に優れ、一般的なメガネをかけたような装着感を実現することができる。社会インフラ機器の保守や点検業務などを効率的に行うためのディスプレイ用途に向ける。