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視線の先に映像表示するウェアラブルディスプレイ――東芝ディスプレイ技術

東芝は、ウェアラブルディスプレイ向け映像表示技術を開発した。視線の先に映像を表示できるため視認性に優れ、一般的なメガネをかけたような装着感を実現することができる。社会インフラ機器の保守や点検業務などを効率的に行うためのディスプレイ用途に向ける。

» 2014年08月05日 11時40分 公開
[EE Times Japan]

 東芝は2014年8月、ウェアラブルディスプレイ向け映像表示技術を開発した。視線の先に映像を表示できるため視認性に優れ、一般的なメガネをかけたような装着感を実現することができる。社会インフラ機器の保守や点検業務などに用いるディスプレイ用途に向ける。

フレームの内側に表示系

 今回開発した映像表示技術は、メガネフレームの内側に表示部を設け、メガネレンズ部で映像を反射させる仕組みとなっており、視線の先に映像や画像を映し出すことができる。表示部をメガネフレームの外側に設ける従来方式だと、視界を遮ることもあったが、今回の技術ではこのような課題もなくなった。設備の保守点検などを行う際にも、作業の邪魔になることがないという。しかも、視線の先に画像を表示することができるため、視線を動かさずに表示内容を確認することができる。

ウェアラブルディスプレイの試作品 出典:東芝

保守点検用途へ応用

 東芝では、高度で専門的な知識を必要とする、社会インフラ装置/システムの保守点検用途などで、作業効率を高めることができるウェアラブルディスプレイなどに、今回開発した表示技術を応用していく考えである。保守点検時にこのメガネ型ディスプレイを装着すると、作業手順や図面などを視線の先に表示することができるという。

 今後は、直接目にしたものと作業指示などの関連情報を重ねてディスプレイに表示することも検討している。また、表示部の更なる小型化や軽量化、高画質化、広画角化といった技術開発にも引き続き取り組んでいく計画だ。

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