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【NIWeek 2011】 たこ揚げ発電や文字を描く滝など、計測/制御ハードウェアの活用例が続々テスト/計測(2/2 ページ)

» 2011年08月08日 18時06分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]
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2011年8月2日〜4日(現地時間)で開催された「NIWeek 2011」の展示会場には、「Embedded Monitoring」、「Embedded Control」、「Vision Pavilion」、「Robotics Pavilion」、「RF and Wireless Pavilion」といったテーマごとのブースが用意され、National Instrumentsの計測/制御ハードウェアを使った、さまざまな事例が展示されていた(関連記事)。来場者の注目を集めていた展示を幾つかピックアップし、フォトリポート形式で紹介する。

図 図4 3軸のパラレルリンクロボットのデモ 3軸のアームを制御するサーボモーターとアームの先端部にある電磁石を、計測/制御ハードウェア「CompactRIO」で制御した。アームの動きをフィードバックしない、オープンループの制御方式を採っている。1つのアームの動きのずれを、残る2つのアームで補正する仕組みになっているという。
図 図5 3次元スキャンシステムのデモ 物体の形状を測定するレーザースキャンシステムのデモである。ロボットのアームの先端にレーザー装置とカメラが搭載されており、短時間で物体の3次元形状を読み取れる。イタリアに本社を構える「Imaging Lab」が産業ロボット向けにLabVIEW用の各種制御ライブラリを用意しており、今回のデモでもImaging Labのライブラリを使って、制御ソフトウェアを開発した。
図 図6 3相交流モーターに電力を供給するインバータ制御システムの設計デモ 「設計」、「試作」、「実装」という開発工程の一連の作業を、グラフィカル開発ツール「LabVIEW」と計測/制御ハードウェア「CompactRIO」を使って、共通して進められることをアピールしていた。まずLabVIEWで、インバータの制御アルゴリズムを設計する。その後の試作の段階では、計測/制御ハードウェアにインバータ制御機能を組み込み、挙動を確認する。工業用の高性能PC「PXI」を使って、直流電源や3相交流モーターの動きを模擬することで、HIL(Hardware In the Loop)を構成した。実装段階では、CompactRIOと同じ機能を安価に実現する計測/制御用ボード型ハードウェア「シングルボードRIO」にインバータ制御機能を実装した。いずれの工程でも、LabVIEWで開発した制御ソフトウェアが共通で使える。
図 図7 バージニア工科大学のロボット開発グループ「RoMeLa」のデモ ロボットの制御アルゴリズムの開発やハードウェアへの実装に、グラフィカル開発ツール「LabVIEW」を使っている。緑色のポロシャツを着ているのは、National InstrumentsのCEOであるJames Truchard氏。展示会場には、技術者だけではなく、小学生ぐらいの子どもが多く参加しており、デモを熱中して見たり、ブースの説明者と楽しそうに会話をしている姿が印象的だった。
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