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東京電波、1210サイズの水晶振動子を年内にサンプル出荷へCEATEC 2011

実装面積が1.2×1.0mmのいわゆる1210品で、厚みは0.35mmである。今回のCEATECでは大真空が0806品と1008品を参考出品しているが、製品化の時期は未定としている。両社の現行の最小品はともに1612サイズ。東京電波は小型品の市場投入で先行する。

» 2011年10月06日 07時10分 公開
[薩川格広,EE Times Japan]

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 水晶デバイスを手掛ける東京電波は、実装面積が1.2×1.0mmのいわゆる1210サイズで、厚みが0.35mmと小さいセラミックパッケージ封止の水晶振動子「TAS-1210D」を開発し、エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2011」(2011年10月4〜8日に幕張メッセで開催)に参考出品した。年内にもサンプル出荷を始められる見込みだという。同社既存の最小品は1.6×1.2mm(1612サイズ)だった。

図1 展示では、既存製品である2016サイズ品(左側の点線で囲った部品)と今回参考出品した1210サイズ品(右側の点線で囲った部品)それぞれを使って発振回路を構成し、両方の発振信号をアンテナで受信してスペクトラムアナライザに表示してみせていた。1210品は発振周波数が38.4MHzのものを使っている。

 発振周波数は36.0M〜60.0MHzの範囲で対応する。周波数の常温偏差は±20〜50ppm、温度特性は0〜50℃の範囲で±5ppm、−10〜+60℃で±10ppm、−20〜+75℃で±15ppmを確保した。水晶振動子の振動のしやすさを表す指標である「CI(クリスタルインピーダンス)」は、最大で200Ωとしており、「実力値は100Ω程度だ」(同社の説明員)という。

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