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「PIVO 3」のクラウドサービス、SNSや検索履歴を走行ルート作成に利用東京モーターショー2011

ドライブ中、「そう言えばこの辺りに気になってレストランがあったな……」と思っても、実際にはどうしようもないことが多い。「PIVO 3」のルート案内用クラウドサービスは、ユーザーのSNSやネット検索の履歴から走行ルートと関係のある情報を抽出して利用できる。走行ルートを作成する際に、過去に検索したレストランの情報が見つかれば、こういった事態を避けられるようになるかもしれない。

» 2011年12月02日 08時00分 公開
[朴尚洙,EE Times Japan]

 日産自動車は、「第42回東京モーターショー2011」(一般公開日12月3〜11日、東京ビッグサイト)において、電気自動車(EV)のコンセプトカー「PIVO 3」向けに開発した、ルート案内用のクラウドサービスを公開した。

 同サービスでは、PIVO 3のユーザーが利用しているSNSの履歴やインターネット検索の履歴をデータベースとして用いる。そのユーザーが、PIVO 3に乗車して出掛ける際に、PCなどからこのサービスにアクセスして現在地と目的地を設定すると、データベースから出発地と目的地の間の走行ルートと関連する情報だけが抽出される。

ルート案内用クラウドサービスの操作画面1ルート案内用クラウドサービスの操作画面2ルート案内用クラウドサービスの操作画面3 「PIVO 3」のルート案内用クラウドサービスの操作画面。左の写真は初期画面で現在地が表示されている。中央の写真は目的地を設定して初期の走行ルートが設定された状態。右の写真はデータベースから抽出された情報を走行ルートに追加する画面である。

 ユーザーは、これらの情報とひも付けされた画像を確認して、途中立ち寄りたい場所に関連する情報(例えば1カ月前くらいに検索したことがある気になっていた飲食店など)があれば、ドラッグ&ドロップで走行ルートに追加することができる。この作業を繰り返して情報を追加する必要がなくなったら、「OK」ボタンを押すことで最終的な走行ルートが生成される。その後、この走行ルートは「PIVO 3」に転送されるので、ユーザーがPIVO 3に乗車する時にいちいちルート設定する必要はない。

ルート案内用クラウドサービスの操作画面4ルート案内用クラウドサービスの操作画面5ルート案内用クラウドサービスの操作画面6 走行ルートに気になる情報を次々と追加したら(左と中央の写真)、最後にこれらの情報に関連する場所を経由する最終的な走行ルートが生成される。

 同サービスの実用化時期はPIVO 3と同様に未定だが、「EVの『リーフ』は通信機能を標準で装備しているので、クラウドサービスの開発が完了したら、リーフでも利用できるようになるかもしれない」(日産自動車の説明員)という。

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