南アフリカは、再生可能エネルギーを利用した発電を積極的に導入すると表明しており、太陽光発電を手掛ける企業にとって、大きな市場になるかもしれない。
SOI(Silicon on Insulator)ウエハー最大手メーカーであるフランスのSoitecは、太陽光発電部門であるConcentrix Solarが南アフリカのウエスタンケープ州Touwsrivier(タウズリバー)に50MW(メガワット)規模の太陽光発電所を建設すべく資金を調達したと発表した。
Soitecによると、南アフリカやオーストラリア、英国を拠点にする投資銀行Investec Bankが、株式の発行を通じてこの建設プロジェクトに資金を提供することで合意したという。2012年第2四半期末までに資金調達を終える計画である。
建設が予定される太陽光発電施設には、Concentrix Solar製の第5世代の集光式太陽光発電(CPV:Concentrator PhotoVoltaic)システムが導入される予定だ。このシステムは、極めて大規模な太陽光発電施設でも均等化発電原価(LCoE:Levelized Cost of Electricity)を改善できるように設計されている。単位モジュールごとに発電量28kW(キロワット)の太陽光追尾装置を備えており、モジュール当たりの設置面積は100m2(平方メートル)超える。
南アフリカのエネルギー省によると、同国は今後20年間で新たに設置する発電所のうち42%で再生可能エネルギーを利用するという目標を立てている。
Concentrix Solarは2008年に南アフリカに進出した。2011年8月には、Touwsrivierにある宿泊施設「Aquila Private Game Reserve」に、60kW規模の発電施設を建設している。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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