ソニーは、Philipsと共同でCDを開発したが、デジタルオーディオに関しては自社で開発を手掛けている。
米国の市場調査会社であるEnvisioneering Groupでディレクタを務めるRichard Doherty氏は、「電話機やタブレット端末のスピーカーから、ヘッドフォン、サウンドバー、スピーカー、ホームシアターシステム(HTIB:Home Theater in a Box)、劇場向けサウンドシステムに至るあらゆるデジタルオーディオ機器において、ソニーのオーディオ技術は突出している。その良い例が、『ドルビーデジタル5.1サラウンドサウンド』のマイクを内蔵したHDビデオカメラだ。ドルビー5.1サラウンドサウンドで録音した周囲の音声を、ホームシアターサラウンドサウンドシステムで正確に再現することができる」と述べている。
Doherty氏は、ソニーのデジタルオーディオ技術が卓越していることを示すもう1つの例として、フィードバック方式のデジタルノイズキャンセリング機能を搭載した「MDR-NC500D」などのヘッドフォンを挙げている。MDR-NC500Dは、飛行機内の騒音、電車やバス車内の騒音、雑踏といったモードがあり、周囲の環境に合わせてノイズキャンセリングのモードを自動的に選択するようになっている。
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