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【NIWeek 2013】“第4次産業革命”をNI製品で起こす――基調講演からテスト/計測(1/2 ページ)

National Instrumentsのテクニカルカンファレンス/展示会「NIWeek 2013」がテキサス州オースチンで開幕した。初日の基調講演では「Industrie 4.0」や「Cyber-Physical Systems」といったキーワードを交えながら、一層活躍の場を広げる同社の新製品群が紹介された。

» 2013年08月07日 19時40分 公開
[佐々木千之,EE Times Japan]

 2013年8月6日(現地時間)、National Instruments(以下、NI)のテクニカルカンファレンス/展示会「NIWeek 2013」が米国テキサス州オースチンで開幕した。気温が40℃を超える暑さのなか、多数の参加者が会場のAustin Convention Centerに集まった。


オースチンコンベンションセンター 会場となったオースチンコンベンションセンター。NIWeek 2013参加者は過去最高を更新した

過去最高の参加者数を記録

 NIWeekでは、グラフィカル開発プラットフォーム「LabVIEW」をはじめ計測/制御ハードウェア「DAQ」「RIO」などを使ったアプリケーション応用例を紹介する展示会と、デベロッパーやパートナーに向けた多数の技術セッションが、3日間にわたって開催される。NIによるとNIWeekの参加者は2011年に約3300人、2012年に約3500人と拡大基調にあったが、2013ではそのペースが加速し過去最高だった前年を大きく上回り4000人超に達した。

“Cyber-Physical Systems”による「第4次産業革命」

 初日の基調講演では、NIの創設者で社長兼CEOのJames Truchard氏、マーケティング担当上級副社長のEric Starkloff氏らが登壇し、同社のビジョンや新製品を紹介した。

James Truchard氏 社長兼CEOのJames Truchard氏

 Truchard氏の講演ではドイツアカデミーオブサイエンスの研究を引用し「Fourth Industrial Revolution」(第4次産業革命)が起きていると述べた。いわく、水と蒸気を使った最初の機械式織機を第1次(1784年)とし、電気を使った大量生産を実現したシンシナティの食肉加工場が第2次(1870年)、電気とITによる自動化が始まった初のプログラマブルロジックコントローラ「Modicon 084」が第3次(1964年)、そして現在“Cyber-Physical Systems(CPS)”による第4次産業革命が進行している。

左=計測器の革命の歴史、1920年登場の真空管式、1965年登場のトランジスタ式、そして2010年登場のNIのLabVIEWベースによる計測。右=今まさに起きつつあるという“Cyber-Physical Systems”による「第4次産業革命」 (クリックで拡大)
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