CPSも聞き慣れない言葉だが、あらゆるデバイスにCPUが搭載されるようになったことでさまざまなハードウェアをプログラムできる「Programmable World」(プログラム可能な世界)の到来を背景として、5G無線規格の研究開発、次世代スマートグリッド、ロボティクスによるリハビリテーション、巨大望遠鏡のミラー制御など、あらゆる産業、アプリケーションにわたって影響を与えるという。NIはLabVIEWとDAQ、RIOなどの製品群を組み合わせることで、CPSを提供していくという。
Truchard氏に続いて講演したStarkloff氏は「今やカスタムデザインは死滅し、プラットフォームとなるものを作るか、プラットフォームの上で作るかだ」と述べ、NIが持つ強力なプラットフォームとして新製品「LabVIEW 2013」を紹介した。LabVIEW 2013には、テンプレートやサンプルプロジェクトの追加、ブックマークマネージャによるコメントの一元管理、アプリケーションビルダを使った配布パッケージへの関連ドライバの自動追加、Webサービス機能強化などの新機能が追加されている。また、LabVIEW Tools Networkにおけるアドオンソフトは175以上、そのダウンロード累計は200万を超えたことも付け加えられ、LabVIEWプラットフォームが開発者にいかに支持されているかをアピールしていた。
もう1つ同日発表した、ソフトウェア設計型コントローラの新製品「cRIO-9068 Software-Designed Controller」は、ザイリンクスの「Zynq-7020 All Programmable SoC」を搭載したことで処理能力が従来製品の4倍に向上、LinuxベースのリアルタイムOSの採用でC/C++アプリケーション開発が可能になっている。
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