日本電波工業はCEATEC 2013で、「For the People,For the Life − 水晶がもたらすエレクトロニクスの可能性 −」をテーマに、「通信」「健康」「安全」の観点から水晶デバイスを展示する。4G対応チップセット向けの超小型振動子、建造物のモニタリングに欠かせない振動センサーなど、今後需要が高まる分野向けに、最新の製品を紹介する。
2013年10月1〜5日の5日間、最先端ITとエレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2013(以下、CEATEC 2013)」が、千葉・幕張メッセで開催される。
CEATEC 2013の開催に先立ち、アイティメディアが運営するEE Times Japan、EDN Japan、MONOist、スマートジャパンの4メディアではCEATEC 2013の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを多数紹介していく。
>>4メディア合同「CEATEC JAPAN 2013特集」
本稿では、人工水晶を用いた水晶振動子、水晶発振器、水晶フィルタなどを手掛ける日本電波工業の出展内容を紹介する。
日本電波工業のCEATEC 2013のテーマは、「For the People,For the Life − 水晶がもたらすエレクトロニクスの可能性 −」だ。同社は、「“スマート社会”が拡大する中、エレクトロニクス製品はこれまで以上にわれわれの生活や社会の発展において重要な役割を果たすようになている。そうした製品に欠かせない水晶デバイスの魅力や可能性を伝えるべく、このテーマを選んだ」と述べる。
同社は、スマート社会の実現に向けて、水晶デバイスの役割や可能性を「通信」「健康」「安全」の領域から紹介する。
CEATEC 2012では、「スマートコミュニケーション」を基本コンセプトに、「通信」の領域から、モバイル、光、モビリティといった用途で水晶デバイスを紹介した日本電波工業。今回は通信に加えて、「健康」「安全」の領域でも、センシングという側面から水晶デバイスの可能性をアピールする。
他の電子部品と同様に、水晶デバイスも、小型化、低消費電力、高信頼性、高精度、高周波、高感度など、厳しい技術的要求を常に受けている。加えて、近年は単一機能が主であった商品の多機能化、高機能化が進み、水晶デバイスが果たすべき性能も複雑つ高度になってきている。日本電波工業は、「こうした市場要求に応えるべく長年培った当社のコア技術である水晶技術をベースに新材料、新工法の開発を進め、更には通信回路技術や生化学技術といった異分野の技術を融合し、“水晶の特性を最大限に引き出す技術”を駆使し、『水晶』を通して、お客様の最先端のニーズに応えていきたい」と語る。
日本電波工業がCEATEC 2013において注目するのは、
だという。「市場の融合が進む中、従来の視点で市場や用途、顧客だけを追いかけていたのでは、市場や技術からも取り残されてしまう。当社には見えていない市場や用途、技術的な可能性、あるいは、ユーザー側も気づいていない水晶デバイス、エレクトロニクスの可能性を、CEATECという異分野、異種技術との交流の場を通じて引き出せれば、と考えている」(日本電波工業)。
会期 | 2013年10月1日(火)〜5日(土) |
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時間 | 10:00〜17:00 |
会場 | 千葉・幕張メッセ |
日本電波工業 | ブースNo.:2A60 |
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