アドバンテストは、2014年に提供を開始する予定のパワーマネジメントIC(PMIC)や車載IC向け電圧/電流測定モジュール「GVI64」を参考展示した。T2000の規格に対応したもの。同社の既存品に比べ、チャンネル数が32から64に倍増している。
アドバンテストは「SEMICON Japan 2013」(2013年12月4〜6日)で、パワーマネジメントIC(PMIC)や車載IC向けの電圧/電流測定モジュール「T2000 IPS(Integrated Power device test Solution)」の新製品として、「GVI64」を展示した。既存品に比べて、チャンネル数が32から64に倍増しているのが最大の特長だ。2014年上期に提供を開始する予定だという。
GVI64の電圧/電流範囲は−64〜85V/240mA。既存の32チャンネル品の電圧範囲は−30〜85Vなので、より広い電圧範囲をカバーできるようになっている。
チャンネル数が大幅に増えたことに伴い放熱量も増加するので、64チャンネル品では冷却方式を、既存の空冷よりも冷却効率が高い液冷に変更したという。
HDDなど大容量の記憶装置に搭載されるSoC向けのテストシステムでも、新モジュール「8GWGD」を展示した。サンプリング速度が8Gサンプル/秒(Gsps)の12ビットD-Aコンバータを搭載している。アドバンテストによると「他社品のサンプリング速度は最高でも6Gsps」という。
8Gspsというサンプリング速度について同社は、「これまでは顧客のニーズがなかった。だが、SNSなどの普及によって保存するデータ量が急速に増え、HDDの処理速度が上がっていて、そうしたトレンドに対応するために8Gspsという高速サンプリングを実現した」と述べている。
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