イマジネーション・テクノロジーズは、「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」(2014年11月19〜21日)で、PowerVR Rogueアーキテクチャの最新版「PowerVR Series7」を発表した。処理性能は最高1.5T FLOPSに達するという。
イマジネーション・テクノロジーズは、2014年11月19〜21日に横浜・パシフィコ横浜で開催されている展示会「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」(以下、ET 2014)で、PowerVR Rogueアーキテクチャの最新版「PowerVR Series7」を発表するとともに、従来のGPUコアを搭載したモバイル端末や、パートナーが開発したダッシュボードディスプレイなどによるデモ展示を行った。
PowerVR Series7は、16〜512コアまで拡張可能なALU(算術論理演算器)を備えており、処理性能は最高1.5T FLOPSに達するという。このため、システム構成によってウェアラブル機器からIoT関連機器、車載システム、モバイル機器、デジタル家電、さらには3Dゲーム機器、高性能コンピュータといった分野まで、幅広い用途に対応することができる。
前世代アーキテクチャ(PowerVR Series6)に比べて、完全なハードウェア仮想化や、ハードウェアテッセレーション機能を備えたAndroid Extension Pack(AEP)への対応など、新たな機能を追加するとともに、ジオメトリシェーダ、帯域幅と電力の削減を可能とするトリプル圧縮テクノロジ「PVR3C」、ASTC(Adaptive Scalable Texture Compression)といった、これまで実績ある機能も搭載されている。さらに、独自のPowerGearing技術を実装しているため、コアレベル、クラスタレベルで、消費電力を動的に管理することができるという。PowerVR Series6と比較すると、業界標準のベンチマークで最大60%性能が向上した。また、並列処理の性能は最大300%向上しているという。
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