吉岡氏は、高耐圧アナログ回路を混載しない車載用フラッシュマイコンについても、「既にサンプル出荷中の40nmプロセス品の次の世代として、28nmプロセス品の開発に着手している。既に、28nmプロセスでのフラッシュメモリ混載技術を確立し、製品化のメドは付いている」とし、2018年ごろにも28nmプロセス品のサンプル出荷を開始する見込みだ(関連記事:ルネサス、2018年に28nm世代フラッシュマイコンを製品化へ)。
吉岡氏は、「今のところ、われわれ以外に40nmプロセスクラスの車載マイコンをサンプル出荷したという話は聞いたことがない。だが、市場からは40nmプロセス品でさえ対応できないような高い処理性能、大きなメモリ容量への要求を既に聞いている。具体的には、2020年ごろに市販される自動車のレーダー検知システムなどで16Mバイトというような大容量フラッシュの搭載が求められている。ルネサスは、こうした要求に応えられるよう28nmプロセス品を投入する」と語っている。
【訂正】
本記事の公開当初、「90nmアナログ混載プロセス品を出荷」としておりましたが、「出荷」ではなく「開発中」の誤りでした。お詫びして訂正致します。なお、上記記事は既に訂正済みです。
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