サムスン、中国スマホ市場で2014年Q4のシェアが5位に急落:ビジネスニュース 業界動向
中国のスマートフォン市場において、メーカー別シェアランキングの顔ぶれが大きく変化している。特に、Samsung Electronics(サムスン電子)のシェアが大幅に低下した。前年同期では18.8%でトップだったが、1年で7.9%と一桁台までシェアを落とした。
米国の市場調査会社IDCは2015年2月17日(米国時間)、2014年第4四半期(10〜12月期)において、中国では1億750万台のスマートフォンが出荷されたと発表した。同年第3四半期に比べて2%増、前年同期比では19%の増加となっている。2014年通年では、4億2070万台が出荷された。IDCでシニアアナリストを務めるTay Xiaohan氏は、「4G(第4世代)スマートフォンの成長によって、中国市場では出荷台数が伸びた。オンラインでのスマートフォン販売台数が伸びるとともに、Appleの大型スマートフォンの発売が、出荷台数の増加に貢献した」と分析している。
中国における、メーカー別のシェアランキングはトップがXiaomi(シャオミ)で12.5%。2013年のシェアは5.3%だったので、大幅にシェアを拡大したことになる。一方でシェアが低下したのはSamsung Electronicsだ。2013年は18.7%で首位についていたが、2014年は12.1%とXiaomiに負けている。
中国における2013/2014年のシェアランキング 出典:IDC
中国市場における四半期ごとのシェアの推移を見ると、Samsungのシェア急落は、より顕著だ。XiaomiとAppleは2013年第4四半期ではそれぞれ6.5%、7.4%だったが、1年後の2014年第4四半期では、13.7%、12.3%まで上昇している。IDCは、「Appleは2014年10月に中国で販売を開始した『iPhone 6』『iPhone 6 Plus』によって、シェアが一気に2位まで上がった」と説明する。一方、Samsungのシェアは18.8%から7.9%にまで低下した。2014年第4四半期だけで見れば、シェアのランキングは5位。他の中国メーカーの激しい追い上げに、苦戦が続いている。
中国における四半期ごとのシェアランキング 出典:IDC
Samsungは、中国だけでなく世界市場でもシェアを落としている(関連記事:サムスン「GALAXY」のシェア急落 2014年4〜6月世界スマホ)。AppleのiPhone 6/Phone 6 Plusが非常に好調なことと、XiaomiやHuaweiなどの中国メーカーの追い上げが激しいことがその要因となっている。
- Appleが首位サムスンに肉薄――2014年10〜12月スマホ世界シェア
IDCは、2014年第4四半期(10〜12月期)におけるスマートフォンの出荷台数を発表した。トップはSamsung Electronics(サムスン電子)だが、Appleが「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」によって大きく出荷台数を伸ばし、Samsungに迫る勢いを見せた。一方のSamsungは、シェアを28.83%から20.01%に落としている。
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