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スマホ同士でのワイヤレス給電を可能にする「Wireless PowerShare」を発表ワイヤレス給電技術

IDTは2015年3月、スマートフォンなどのモバイル機器同士でのワイヤレス給電を実現する技術「Wireless PowerShare」を発表した。

» 2015年03月06日 12時30分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

 IDT(Integrated Device Technology)は2015年3月6日、スマートフォンなどのモバイル機器でワイヤレス給電の送電機能と受電機能の双方を実現する技術「Wireless PowerShare」を発表した。

 Wireless PowerShareは、ワイヤレス給電のレシーバとしても、トランスミッタとしても使用できる技術だ。

「Wireless PowerShare」のイメージ。スマートフォンからウェアラブル機器へのワイヤレス給電が可能になる 出典:IDT

 これまで、ワイヤレス給電対応機器は、送電機能、受電機能のどちらか1つの機能のみの対応に限られ、スマートフォンなどモバイル機器であれば、受電機能だけを備えることが一般的だった。Wireless PowerShareは、モバイル機器で送受電の両機能を実現できるとし、同技術対応スマートフォンであれば、あるときは卓上ワイヤレス充電器から受電し、あるときはウェアラブル端末に送電するといった利用が可能になる。また将来的には、同技術対応スマートフォン同士で、互いにワイヤレスで電力を融通できるようになる見込みだ。

 IDTでは、Wireless PowerShareを実現するICとしてP9700シリーズを製品化する方針。同シリーズとして、A4WP(Alliance for Wireless Power)、PMA(Power Matters Alliance)、WPC(Wireless Power Consortium)の3つの主要ワイヤレス給電規格を、シームレスに利用できるようにするという。出力は5〜10Wで、プロプラエタリモードを備えるとする。

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