2014年11月に国内販売が始まったAndroidタブレット端末「Nexus 9」。Nexusシリーズでは初となる64ビット対応のCPUを採用し、Android 5.0 Lollipopを搭載している。そのNexus 9を、モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが分解した。
2014年11月に国内販売が始まったAndroidタブレット端末「Nexus 9」。2015年1月には、LTE版が発売されている。8.9型ディスプレイ(2048×1536画素)を搭載し、Nexusシリーズでは初となる64ビット対応のCPUを採用。OSは、Android 5.0 Lollipopである。
上記を含む主な仕様は、次の通りだ。
モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、Nexus 9の分解を行っているので、さっそくメインボードの搭載部品を見ていこう。
なお、裏面には、BroadcomのGNSSレシーバIC「BCM4752」も搭載されている。
iFixitは、Nexus 9の修理のしやすさを、10段階中「3」と評価している(10が最も修理しやすい)。ちなみに、ほぼ同時期に発売されたAppleの「iPad Air 2」(9.7型ディスプレイ)の評価は、「2」だった。どちらも、修理はしにくいようだ。
今回の分解結果の詳細は、iFixitのホームページに掲載されている。
米国の市場調査会社Gartnerによると、2015年のタブレット端末市場は、2014年に引き続き伸び悩むことになりそうだ。Gartnerは、「タブレット端末のニーズは過去4年間と同程度までには戻らず、2015年の成長は緩やかになりそうだ」と分析する。同社は、2015年の世界出荷台数は2億3300万台と、2014年に比べて8%の増加になると予想している。
GartnerのアナリストであるRanjit Atwal氏は、タブレット端末市場の伸び悩みについて、「原因はいくつかある。まず、タブレット端末は家族で共有することが多く、買い替えサイクルが長くなったことだ。ユーザーは、端末は買い替えずにソフトウェアをアップデートすることで対応している。さらに、ユーザーの購買意欲をかき立てるような技術革新が、タブレット端末のハードウェアにないことも挙げられる」と分析している。
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