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「Nexus 9」を分解製品解剖

2014年11月に国内販売が始まったAndroidタブレット端末「Nexus 9」。Nexusシリーズでは初となる64ビット対応のCPUを採用し、Android 5.0 Lollipopを搭載している。そのNexus 9を、モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが分解した。

» 2015年03月06日 16時05分 公開
[EE Times Japan]

 2014年11月に国内販売が始まったAndroidタブレット端末「Nexus 9」。2015年1月には、LTE版が発売されている。8.9型ディスプレイ(2048×1536画素)を搭載し、Nexusシリーズでは初となる64ビット対応のCPUを採用。OSは、Android 5.0 Lollipopである。

 上記を含む主な仕様は、次の通りだ。

  • サイズ:153.68×228.25×7.95mm
  • 重さ:約425g(Wi-Fi版)、約436g(LTE版)
  • 1.6Mピクセルのフロントカメラ/8Mピクセルの背面カメラ
  • メモリ:2Gバイト RAM
  • 電池容量:6600mAh

メインボード

 モバイル機器の修理マニュアルを提供するiFixitが、Nexus 9の分解を行っているので、さっそくメインボードの搭載部品を見ていこう。

photo メインボード(クリックで拡大) 出典:iFixit
  • :NVIDIAの64ビットプロセッサ「Tegra K1」(「T4K885 01P TD590D-A3」と刻印)
  • オレンジ:エルピーダ/Micron Technologyの2Gバイト(16Gビット) RAM「FA164A2MA」
  • :Samsung Electronicsの16Gビット eMMC NAND型フラッシュメモリ
  • :BroadcomのWi-Fi(IEEE 802.11ac)/Bluetooth 4.0/FM)対応通信モジュール「BCM4354XKUBG」
  • :Texas Instrumentsの「TI47CFP91 T65913B3D9」
  • ピンク:「20795P1 KML1G TD1431 402391 1W」と刻印

 なお、裏面には、BroadcomのGNSSレシーバIC「BCM4752」も搭載されている。

 iFixitは、Nexus 9の修理のしやすさを、10段階中「3」と評価している(10が最も修理しやすい)。ちなみに、ほぼ同時期に発売されたAppleの「iPad Air 2」(9.7型ディスプレイ)の評価は、「2」だった。どちらも、修理はしにくいようだ。

photo 修理しやすい、というわけではなさそうだ(クリックで拡大) 出典:iFixit

 今回の分解結果の詳細は、iFixitのホームページに掲載されている。

タブレット市場、成長は緩やか

 米国の市場調査会社Gartnerによると、2015年のタブレット端末市場は、2014年に引き続き伸び悩むことになりそうだ。Gartnerは、「タブレット端末のニーズは過去4年間と同程度までには戻らず、2015年の成長は緩やかになりそうだ」と分析する。同社は、2015年の世界出荷台数は2億3300万台と、2014年に比べて8%の増加になると予想している。

 GartnerのアナリストであるRanjit Atwal氏は、タブレット端末市場の伸び悩みについて、「原因はいくつかある。まず、タブレット端末は家族で共有することが多く、買い替えサイクルが長くなったことだ。ユーザーは、端末は買い替えずにソフトウェアをアップデートすることで対応している。さらに、ユーザーの購買意欲をかき立てるような技術革新が、タブレット端末のハードウェアにないことも挙げられる」と分析している。

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