ノイズを32%低減! 非同期タイムインターリーブ技術採用70GHzオシロ : テスト/計測 オシロスコープ (3/3 ページ)
DPO70000SX型は、複数台のユニットを接続した多チャネル測定要求に応えるための「UltraSync」機能も搭載している。12.5GHzのサンプルクロックリファレンスとトリガバスなどを備え、チャネル間ジッタは最大500fsRMS を達成している。400G光コヒーレントテストや、次世代無線通信システムのRF解析などを可能とする。拡張ユニットで取り込まれた波形は、各装置で信号処理を行い、処理結果のみをマスタユニットに高速伝送することができる。接続も容易で分散処理などにも適している。
UltraSyncを用いて接続されたマルチユニットの構成例 出典:テクトロニクス
筐体も小型で、高さはわずか13.3cmに抑えているため、ユニットを2台重ねて設置しても、標準の同等オシロスコープ1台分とほぼ同じスペースで済むという。しかも、複数のオシロスコープを組み合わせて用いる場合でも、接続するためのケーブル長を最小限に抑えることで、高い信号品質が得られるように設計されている。
価格(税別)は、DPO77002SXが3680万円、DPS77004SXが5660万円、DPO73304SXが3370万円、DPS73308SXが4380万円となっている。
100G/400G通信規格をサポートする45GHz光変調アナライザ「OM4245型」も同時に発表した。DPO70000SX型と組み合わせて用いることで、マルチチャネル、高サンプルレート、低ノイズでの複雑な変調信号のデジタイズを可能とする。コヒーレント光トランスミッタや伝送システム、レシーバなどのテスト用途に向ける。
45GHz光変調アナライザ「OM4245型」の外観
OM4245型は、最大80GBaudの多重偏波光コヒーレント解析を行うことができる。狭帯域のレーザー光源を内蔵した。価格(税別)は2980万円である。
PC接続型計測器で据置型スペアナ並み信号解析機能――価格は半分
テクトロニクスは、USBリアルタイムスペクトラムアナライザ「RSA306」を発表した。RSA306とPCを組み合わせて用いる、「分離型計測器」と同社が呼ぶ新しい概念の測定器で、同等性能の据え置き型製品に比べるとほぼ半分の価格にできるという。
異常信号を取りこぼさず検出して捕捉、「802.11ac」規格テストにも対応
ワイヤレス通信向け測定器としてリアルタイムスペアナの役割が高まっている。取り込み帯域幅が広く、間欠的なノイズや頻度の少ない干渉波を取りこぼすことなく検出し、解析することができるからだ。テクトロニクスは、業界に先駆けてリアルタイムスペアナを開発・製品化してきた。新たにIEEE 802.11ac規格のテスト環境なども提供している。
“6 in 1”オシロスコープ、機能や性能を手元でアップグレード可能
テクトロニクスは、スペクトラムアナライザなど、最大で6種類の測定機能を1台の筐体に統合できるミックスド・ドメインオシロスコープ「MDO3000シリーズ」を発表した。オプションの機能やモジュールを追加すれば、測定仕様に応じた機能や性能に手元でアップグレードすることが可能である。
IEEE802.11adの信号解析を従来比1/10のコストで構築可能な評価システム
テクトロニクスは、スペクトラムアナライザ機能搭載オシロスコープ「MDO4000Bシリーズ」と、東京都立産業技術研究センターが開発したダウンコンバータ、日立製作所が開発した60GHz帯性能評価用ソフトウェアを使用したIEEE802.11ad対応評価システムを「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2014」(WTP2014、2014年5月28〜30日)で参考展示した。従来、高額だった同評価システムを「1/10程度のコストで構築できる可能性がある」という。
オシロとDMMのギャップを解消! 波形表示ができる7.5桁マルチメーター
ケースレーインスツルメンツは2015年1月、デジタルマルチメーター(DMM)の新製品として「DMM7510」を発表した。タッチスクリーンのユーザーインタフェースや波形取り込み用のデジタイザなどを新たに搭載した。
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