DPO70000SX型は、複数台のユニットを接続した多チャネル測定要求に応えるための「UltraSync」機能も搭載している。12.5GHzのサンプルクロックリファレンスとトリガバスなどを備え、チャネル間ジッタは最大500fsRMSを達成している。400G光コヒーレントテストや、次世代無線通信システムのRF解析などを可能とする。拡張ユニットで取り込まれた波形は、各装置で信号処理を行い、処理結果のみをマスタユニットに高速伝送することができる。接続も容易で分散処理などにも適している。
筐体も小型で、高さはわずか13.3cmに抑えているため、ユニットを2台重ねて設置しても、標準の同等オシロスコープ1台分とほぼ同じスペースで済むという。しかも、複数のオシロスコープを組み合わせて用いる場合でも、接続するためのケーブル長を最小限に抑えることで、高い信号品質が得られるように設計されている。
価格(税別)は、DPO77002SXが3680万円、DPS77004SXが5660万円、DPO73304SXが3370万円、DPS73308SXが4380万円となっている。
100G/400G通信規格をサポートする45GHz光変調アナライザ「OM4245型」も同時に発表した。DPO70000SX型と組み合わせて用いることで、マルチチャネル、高サンプルレート、低ノイズでの複雑な変調信号のデジタイズを可能とする。コヒーレント光トランスミッタや伝送システム、レシーバなどのテスト用途に向ける。
OM4245型は、最大80GBaudの多重偏波光コヒーレント解析を行うことができる。狭帯域のレーザー光源を内蔵した。価格(税別)は2980万円である。
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