ソシオネクストは、製造委託先でのSoC製造の歩留り向上を図るなどの目的で、イスラエル企業から半導体製造向けのテストデータ解析システムのライセンスを取得した。
ソシオネクストは2015年4月22日、SoC製造工程の早期データ解析と歩留り向上を図る目的で、イスラエル・Optimal+のテストデータ解析システムのライセンスを取得したと発表した。
ソシオネクストは、2015年3月2日に、富士通とパナソニックの両システムLSI設計開発事業部門の統合によって発足。製造設備を持たないファブレス形態のシステムLSI設計開発専業メーカーであり、国内外の半導体受託製造企業に生産委託している。そのため、製造委託先企業からウェハープロセスやテストに関するデータを得て解析し、不具合の改善、歩留りの向上と費用の削減を進めていく必要がある。
今回、ライセンスを取得したOptimal+のテストデータ解析システムは、大量のウェーハプロセスデータ・テストデータを高速で連携解析し、設計・製造工程の課題を抽出する半導体製造向けデータ解析ツール。Optimal+製品は、QualcommやAMD、NVIDIAなどのファブレス半導体メーカーでも採用されている。
ソシオネクストは、同ツールの導入により「多種多様な製品群の課題を短期間で改善することができる。加えて、蓄積したデータから、品質の指標となる測定項目を確立することで、良品ダイのテストに必要な時間を短縮することができるようになる」とする。
また同社プロダクトエンジニアリング統括部第二テスト技術部長である小澤徹氏は「リアルタイムでのビッグデータ活用をキーに、テスト工程のさらなる効率化と次世代のテストコスト削減手法であるアダプティブテストの導入をOptimal+と協力して進め、新たなファブレス製造オペレーションによる競争力の優位性を確立していく」とコメントしている。
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