テクトロニクスは、通信の高速化や電力効率の向上などに向けたテストソリューションの提供に注力している。これを実現していくために、技術革新とカスタマーフォーカスを重視した製品戦略を強化する。
テクトロニクスは、通信の高速化や電力効率の向上などに向けて、アプリケーションに特化したテストソリューションを提供していく。これを実現していくために、技術革新とカスタマーフォーカスを重視した製品戦略を強化する。
東京都内でこのほど開催した「イノベーション・フォーラム(TIF2015)」に合わせて、米Tektronixからオシロスコープ事業の責任者らキーパーソンが来日した。タイムドメインビジネスのシニアバイスプレジデント&ゼネラルマネージャを務めるEael Thompson氏やパフォーマンスオシロスコープのゼネラルマネージャを務めるBrian Reich氏、テクトロニクスフェローを務めるDan Knierim氏らに、オシロスコープ業界の動向や同社の事業戦略などを聞いた。
EE Times Japan オシロスコープ業界を取り巻く環境はどのように変化していますか。
Thompson氏 電子測定器を取り巻く新たな潮流として、IoT(モノのインターネット)の急速な普及がある。通信環境としてより広いバンド幅が要求されている。また、ワイヤレスエブリウエアが定着し、通信速度のさらなる向上が必要となる。さらに、社会的ニーズとして、車載機器や電源システムなどで電力効率をさらに向上させていくことが大きな技術課題となっている
Reich氏 一例を上げると、既存のネットワーク上ではビデオデータの送受信が増加している。また、LSIのコンピューティング性能が飛躍的に向上し、車載機器などにも搭載されるようになってきた。このような最新技術に対応できる、新たなテストソリューションが要求されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.