キーサイトは、5G研究開発向けの測定器群を取りそろえている。例えば、通信システム設計用のシステムシミュレータ「SystemVue」を使えば、電波の伝搬や受信機の性能などをシミュレーションすることが可能だ。信号発生器とスペクトラムアナライザなどを使えば、シミュレーションと実測をシームレスに連携させた評価環境を構築できる。
さらに、FBMC(Filter Bank MultiCarrier)やGFDM(Generalized Frequency Division Multiplexing)など、5Gで検討されている新しい変調方式に対応する信号を、SystemVue用のライブラリとして用意している(「W1907 5G Baseband Verification Library」)。これを実装すれば、FBMC送受信システムをモデル化してBER(Bit Error Rate)を検証するといったことができる。
この他、キーサイトは、2015年4月に都内で開催した自社イベント「5Gサミット」において、さまざまな5G向け計測器を展示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.