Anderson氏は、アナログIC市場でのTIの優位性は、製品構成の豊富さにあるとする。「アナログ製品だけで5万種の製品がある。アナログとともに、シグナルチェーンを構成する組み込みプロセッサを含めれば、約10万種となる。この製品ポートフォリオを競合他社が築くには、3社が合併しなければ実現できないほど」と絶対的な自信を見せる。
この豊富な製品構成を持って、挑むのがIoT市場だ。「ファクトリーオートメーション、ビルオートメーション、モータ駆動/制御、スマートグリッドといったIoT化が進む市場では、より高度な制御、高いエネルギー効率、高い信頼性、高い安全性という4つの要素が求められる。これら4つの要素全てがTIにはある」と需要拡大が見込まれるIoTに注力する理由を説明する。
具体的には、センサー、アンプ、データコンバータ、プロセッサ、電源管理ICなど、IoT関連機器に必要なシグナルチェーン分野と電源管理分野の各種製品を網羅し「いずれの製品領域でも、シェア1位ないし2位のポジションにある」という強い製品群で新たな需要も取り込んでいく方針だ。
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