IDCは2015年第2四半期(4〜6月)におけるスマートフォンの世界出荷台数を発表した。Samsung Electronicsが出荷台数でトップを維持し、次にApple、Huaweiと続く。Samsungは首位こそ維持したが、出荷台数は前年同期比で減少しており、反対にAppleは増加している。
米国の市場調査会社IDCが2015年7月23日に発表したリポートによると、同年第2四半期(4〜6月期)におけるスマートフォンの出荷台数は3億3720万台で、前年同期の3億210万台から11.6%増加した。IDCによれば、好調を維持している要因は、新興市場で順調に成長しているからだという。
2015年第2四半期のシェアランキングは、Samsungが21.7%でトップを維持した。次に、Appleの14.1%、Huaweiの8.9%と続く。Huaweiは、前四半期は4位だったので、1つ順位を上げている。また、4位には、前回はトップ5社から外れたXiaomi(シャオミ)が再び浮上した。
Samsungは1位こそ維持したものの、シェアは前年同期の24.8%から減少している。一方で、Appleは11.7%から14.1%に増加した。出荷台数も、Samsungは2.3%減少したが、Appleは34.9%増加した。IDCは、「中国では『iPhone 6 Plus』の根強い人気と、4Gネットワークの普及が、『iPhone』の成長を支えている」と分析している。
IDCによれば、Samsungの「Galaxy S6」および「Galaxy S6 edge」の供給は需要に追い付かなかったようだ。ただ、旧モデルの価格が下がったことで出荷台数が伸び、それがよい結果をもたらした。業界の注目は、2015年8月に発表されるとうわさされている、「Galaxy Note 5」と「Galaxy S6 edge plus」の方に移っている。
メーカー名 | 2015Q2台数 | 2015Q2シェア | 2014Q2台数 | 2014Q2シェア | 前年同期比増減率 |
---|---|---|---|---|---|
Samsung Electronics | 7320万 | 21.7% | 7490万 | 24.8% | ▼2.3% |
Apple | 4750万 | 14.1% | 3520万 | 11.7% | 34.9% |
Huawei | 2990万 | 8.9% | 2020万 | 6.7% | 48.1% |
Xiaomi | 1790万 | 5.3% | 1380万 | 4.6% | 29.4% |
Lenovo | 1620万 | 4.8% | 1580万 | 5.2% | 2.4% |
その他 | 1億5250万 | 45.2% | 1億4220万 | 47.1% | 7.3% |
合計 | 3億3720万 | 100% | 3億210万 | 100% | 11.6% |
IDCの資料を基に作成 |
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