新生サイプレスとして初めての四半期業績を発表した。2015年第2四半期(4〜6月)の売上高は約4億9100万米ドル、粗利益率は41.0%となった。全売上高に占める日本の構成比は34%となり大幅に高まった。
サイプレス セミコンダクタ(Cypress Semiconductor)は2015年7月、2015年第2四半期(4〜6月)業績を発表した。売上高は約4億9100万米ドル、粗利益率は41.0%となった。
サイプレスとスパンション(Spansion)は2015年3月に合併し、新生サイプレスが誕生した。2015年第2四半期決算は、新生サイプレスとして初めの業績発表となる。売上高は概略説明時の上限に相当する4億9102万米ドルとなった。合併により拡大された製品ポートフォリオの中から、適切な製品を組み合わせて顧客に提案する営業活動を展開してきた。この結果、自動車分野を中心に新たなビジネス機会が拡大したという。
具体的には、次世代モデルのインフォテインメントクラスタ向けに、旧スパンション製の車載用マイコンやメモリ製品、パワーマネジメントICなどを供給してきたが、それに加えて、サイプレス製のプログラマブルシステムオンチップ「PSoC」も新たに採用されることが決まった。
粗利益率はほぼ予想通りの41.0%となった。新興技術部門を除くコア半導体のみの粗利益率は41.6%である。1株当たりの利益は0.15米ドルとなった。これまでの両社の利益を試算上合計して比較すると、この額は過去10四半期の中では最高額になるという。
事業ユニット別の売上高は、プログラマブルシステム部門(PSD)が2億280万米ドル、メモリ製品部門(MPD)が2億6140万米ドル、データコミュニケーション部門(DCD)が1908万米ドル、新興技術部門(ETD)が772万米ドルとなった。売上高を地域別構成比でみると、中国・その他が41%を占めた。次いで日本が34%、欧州が14%、南北アメリカは11%となった。サイプレス単独業績の2015年第1四半期(1〜3月)に比べて、日本市場における構成比が18ポイント(従来の構成比は16%)も上昇したことになる。
なお、新生サイプレスとして事業統合も着実に進めている。閉鎖を決めた27サイトの中で、すでに19サイトから撤退しており、重複した業務分野で合計833人の人員削減を行った。これらの施策により、この第2四半期には年間換算で5160万米ドルのシナジー効果を達成できたという。
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