東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、同社では初めてコマンドインタフェースにNVMe(NVM Express)を採用した、PCIe(PCI Express)インターフェース対応のSSDを製品化した。
東芝 セミコンダクター&ストレージ社は2015年8月、コマンドインタフェースにNVMe(NVM Express)を採用したPCIe(PCI Express)インターフェース対応SSDとして3シリーズを製品化した。NVMe採用のSSDは同社として初めてとなる。2015年第4四半期(10〜12月)より、順次サンプル出荷を始める。
新製品には「XG3シリーズ」、「BG1シリーズ」、「PX04Pシリーズ」の3シリーズがある。XG3シリーズは、ハイエンドノートPCに適したクライアントシステム向け製品である。PCIe Gen3×4レーンを採用することで、データ転送速度は最大32Gトランスファ/秒を達成している。記憶容量は最大1024Gバイトである。フォームファクタは2.5型7.0mm厚ケースと、M.2 Type 2280で片面モジュール及び両面モジュールの3タイプを用意した。
BG1シリーズは、薄型ノートPCに適したクライアントシステム向けSSDである。NAND型フラッシュメモリとコントローラを1パッケージに実装することで小型化を図った。フォームファクタは3タイプある。M.2 Type 1620(16×20mm)シングルパッケージ品は、記憶容量が最大256Gバイトである。この他に、M.2 Type 2230片面モジュールとM.2 Type 2280片面モジュールを用意した。
PX04Pシリーズは、サーバー・ストレージシステムに適したSSDである。2.5型15mm厚ケースとHHHL(Half Height Half Length)アドインカードタイプの、2つの形状がある。記憶容量は最大3.2 Tバイトを実現した。また、通常の消費電力は18Wだが、顧客の使用環境に合わせて、12Wまで節減することも可能だという。
なお、XG3シリーズとPX04Pシリーズは、独自の誤り訂正技術「QSBC(Quadruple Swing-By Code)」を採用している。複数のエラー訂正回路によって、SSD内部で発生するさまざまなエラーに対処することができるため、効率的でより精度の高い処理を行えるという。
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