発表前には、「新機種のうち少なくとも一方にはQualcommのSoC『Snapdragon』が搭載されるのではないか」といううわさもあったが、実際は両機種ともSamsungのアプリケーションプロセッサとLTE対応モデムを搭載している。
新機種には、「Galaxy S6」と「Galaxy S6 Edge」と同じ、14nmプロセスで製造したアプリケーションプロセッサ「Exynos」が搭載されている。64ビットのオクタコアプロセッサ(動作周波数が2.1GHzのクアッドコア+同1.5GHzのクアッドコア)である。
その他の主な仕様としては、
となっている。
Samsungは2015年7月に、第2四半期(4〜6月期)の連結決算を発表している。それによると、売上高は48兆ウォン(約5兆円)で前年同期比8.3%減。営業利益は6兆9000億ウォンで同4%減だった。特にモバイル部門の落ち込みは激しく、前年同期比で38%減となる2兆7600億ウォンに減少している。
TrendForceのスマートフォン市場アナリストであるAvril Wu氏によると、2015年のスマートフォン出荷台数は横ばいになるという。Galaxy S6 edge+のような最先端のスマートフォンがターゲットとする先進国の市場では、既に飽和状態になりつつある。
スマートフォンの差異化を図るべく、Samsungは新しいモバイル決済システム「Samsung Pay」も併せて発表した。Samsung PayはNFC(近距離無線通信)と、「Magnetic Secure Transmission*)」を採用している。Samsung Payは、2015年9月から米国で使えるようになる。
*)Samsungが2015年に買収した米国LoopPayの技術。磁気ストライプの情報を非接触で決済できる。クレジットカードや、店舗のポイントカードなどの情報をスマートフォンにあらかじめインプットさせておけば、カードを使わずに決済が行えるという。
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