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ナノインプリント開発の進展状況をキヤノンが講演(2)〜解像度と位置合わせ、生産性SEMICON West 2015リポート(9)(2/3 ページ)

» 2015年09月08日 09時00分 公開
[福田昭EE Times Japan]

重ね合わせ誤差を1年で半分〜3分の1に低減

 それから講演者のResnick氏は、ナノインプリント・リソグラフィを構成する要素技術の開発状況を説明した。最初は、重ね合わせ(テンプレートとウエハーの位置合わせ)技術の開発が過去から、どの程度の進展を見せたかを述べた。

 重ね合わせの誤差は、2012年には32nmもあった。それが2013年には15nmと、前年の半分以下に減った。昨年(2014年)には前年の3分の1に相当する4.8nmにまで減少した。この間に、テンプレートを透過して位置を合わせる技術の開発、ウエハー固定治具の平坦度を向上、ウエハー温度制御機構の導入、といった改良を実施してきた。

photo 重ね合わせ(オーバーレイ)誤差の推移。1年で半分〜3分の1と過去3年で急速に誤差を下げてきた(クリックで拡大)
photo 重ね合わせ(オーバーレイ)誤差の主な低減手法とウエハー面内における誤差のマップ(クリックで拡大)

 特に、4.8nmの重ね合わせ誤差を達成した最新の成果は、ウエハー面内の誤差マップなどのデータを詳しく示した。ArF液浸露光装置でパターンを形成したウエハー(直径300mm)と、ナノインプリント技術で形成したパターンの重ね合わせによる測定結果である。露光領域の数は84カ所で、1つの露光領域当たりで25カ所の重ね合わせ誤差を測定した。水平方向(X方向)の重ね合わせ誤差(平均値と3σ値の合計)は4.2nm、垂直方向(Y方向)の重ね合わせ誤差(平均値と3σ値の合計)は4.8nmだった。

photo 4.8nmの重ね合わせ(オーバーレイ)誤差を達成したウエハーの面内誤差マップと測定結果、測定条件の概要(クリックで拡大)

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