テレパシージャパンは、Android対応のスマートグラス「Telepathy Jumper」を展示した。Wi-FiおよびBluetooth通信チップ、カメラ、マイクを搭載していて、「Skype」のようなアプリをインストールすればスマートフォンと同等のことができる。民生用途も視野に入れているが、やはりニーズが高いのは遠隔作業支援だという。ディスプレイの解像度は960×540画素で、輝度が高く、屋外でも視認性が高いのが特長だ。
端末メーカー以外では、地図ソフトウェアを手掛けるゼンリンデータコムが、スマートグラス用のナビゲーションアプリのデモを披露した。ソニーのスマートグラス「SmartEyeglass Developer Edition」向けに開発した「いつもNAVI for SmartEyeglass β」である。2015年3月に発表された。SmartEyeglass Developer Editionのレンズ上に、ナビゲーション情報をARで表示する。面白いのは、目的地がある方向に“光の柱”が立つところだ。光に導かれるような感覚で、それに向かって進んでいけばよいという。

左=ソニーのスマートグラス「SmartEyeglass Developer Edition」 / 右=このように、目的地の方向が光で照らされるので、それに向かって歩けばよい。これなら、方角が分からなくても迷うことはなさそうだ(クリックで拡大)この他、Android Wearを搭載したスマートウォッチ向けのナビゲーションアプリ「いつもNAVI for Android Wear β」も展示した。スマートウォッチはディスプレイが小さいので、進む方向を矢印のみで表示など、かなりシンプルにしたという。
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