着実に売り上げ規模を拡大してきたON Semiconductorは、今後も業界水準を上回る成長を維持させる狙いで、成長分野への注力をさらに強める。そのターゲットとなるのが、車載、通信、産業機器の3分野だ。
特に車載については、シェア首位のイメージセンサーとともに、LEDライティングソリューションで売り上げ規模を拡大させるという。同社は、走行状態や外部環境に合わせLEDによる前照灯を制御するシステム「アダプティブ・フロントライティング・システム」向けのソリューションを構築。既に、欧州自動車メーカーの市販車への採用が始まっており、今後、前照灯のLED化とともに同ソリューションの売り上げ規模拡大に期待している。
無線通信分野での技術/製品をベースにIoT(モノのインターネット)領域でのビジネス拡大も狙う。「IoTでは、センサー、パワー、コントロール、ワイヤレスの4つが主要構成要素であり、当社は全てに対応できる」と自信を見せる。特に、IoTでのキーデバイスの1つであるセンサーで「スマート・パッシブ・センサー」(SPS)と呼ぶ電源不要のセンサーの開発を進めている点をアピールし、独自性ある技術でもIoT需要を取り込む方針。
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