4μmという厚さは、DRAMのデバイス層よりも薄く、可視光を透過する程度の薄さだ。デバイス層を含めても、10μm以下の厚さとなり、配線長は従来のバンプとTSVを組み合わせた場合に比べ、10分の1程度にまで短縮可能になる。長さが10分の1になるため、配線抵抗と電気容積の積は100分の1にまで減少。「4Gビット、8Gビット、16Gビットといったメモリ容量の拡大に合わせてWafer on Wafer(WOW)プロセスを使って4層、8層、16層積層しても薄化したチップであれば電気的な課題が解消される」(東工大)としている。
3D NANDフラッシュの物理解析が進む
今回はセッション4〜6の講演を紹介する。セッション4では、人間の脳をモデルにした計算アーキテクチャなどが焦点となる。セッション5では3D NAND型フラッシュメモリ関連の発表が行われ、セッション6ではIGZO材料による20nmノードの高周波FETなどが発表される予定だ。