こうした散乱光の変化度合いを検出する独自の形状判別アルゴリズムにより、1個のセンサーで、PM2.5だけでなく花粉やほこりの判別も可能となった。試作品の最小検出粒子径は0.3μmである。
同社は、一般的に市販されている高価で大型の粉じん測定器と、今回試作した空気質センサーの測定データを比較したところ、ほぼ同等の測定結果が得られたという。センサーの形状については、もう一段の小型化が可能とみている。
量産時期やその時点の部品価格は今のところ未定としているが、価格については家庭用も含めて、空調機器に実装可能なレベルを想定している。空調機器に組み込んでおき、空気中のPM2.5や花粉が、ある一定の許容値を超えたときに、同センサーが検知して空調機器を作動させるようなセンサーシステムに最適だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.