メディア

DRAMについて知っておくべき、4つのこと福田昭のデバイス通信 ARMが語る、最先端メモリに対する期待(10)(4/4 ページ)

» 2016年03月23日 09時30分 公開
[福田昭EE Times Japan]
前のページへ 1|2|3|4       

鈍化する記憶容量の増加ペース

 高速化以外には、大容量化の坂道がある。1990年代まで、DRAMは世代交代ごとに記憶容量を前世代の4倍に増やしてきた。例えば1Mビット品の次は、4Mビット品が開発され、製品化された。

 しかし2000年代に入ると、世代交代ごとの記憶容量の増加ペースは2倍に低下した。例えば1Gビット品の次は、2Gビット品が開発され、製品化された。大容量化のペースは遅くなった。

 2015年末現在では、大容量化のペースはさらにゆっくりになろうとしている。4Gビット品の次は8Gビット品が製品化された。8Gビット品が現行製品の最大容量である。8Gビット品の次は16Gビット品ではなく、12Gビット品が開発されるとみられている。世代交代ごとの記憶容量の増加は2倍から、1.5倍へと低下する。

DRAMの大容量化の推移(シリコンダイ当たりの記憶容量の推移) (クリックで拡大) 出典:ARM

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.