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IoT開発サービス、TEDがワンストップで提供IoT/M2M展

東京エレクトロン デバイス(以下、TED)は、「第5回IoT/M2M展 春」で、顧客のアイデアをビジネスとして具現化させるための支援サービス「TED Real IoT」について、デモを交えて紹介した。IoT開発サービスをワンストップで提供する。

» 2016年05月17日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 東京エレクトロン デバイス(以下、TED)は、「第5回IoT/M2M展 春」(2016年5月11〜13日、東京ビッグサイト)において、顧客のアイデアをビジネスとして具現化させるための支援サービス「TED Real IoT」について、デモを交えて紹介した。

 TEDはこれまで、半導体製品の販売や設計/量産受託サービスなどを行ってきた。新たにサービスを始めるTED Real IoTは、これまでの業務に加えて、TEDが蓄積してきたアプリケーション開発力やデータ解析力、分析力などを組み合わせて提供する。IoTシステム構築に必須となるデータの収集、蓄積、分析、活用支援までトータルに、ワンストップでサポートするサービスである。

 TED Real IoTは、IoT設計支援サービス「Design Aid」、プロトタイプ開発サービス「Min Lab」、そしてプロダクション支援サービスに大別されている。展示ブースでは、Min Labの事例として、振り子システムを用いた設備メンテナンスのデモを行った。センサータグに内蔵された加速度センサーの出力情報からデータを解析し、寿命を予測した。

Min Labの事例として、振り子システムを用いた寿命予測のデモの模様

 「振り子のセンサータグを揺らすと、振れに応じた信号がセンサーから出力される。そのセンサーデータと、周波数解析したデータをそれぞれディスプレイ画面に表示する。さらに解析結果から寿命予測を行い、その結果も同時に表示させることができる。IoTシステムでは収集したデータから、顧客にとって価値の高い情報をいかに提供できるかが重要となる」(説明員)と話す。

 寿命予測や異常検知をリアルタイムに行うことで、経年変化に伴う部品の不具合などによる製造ラインの停止を未然に防止することが可能となる。この結果、工場の稼働率は向上しビジネス価値も高まるとみられる。

 Min Labは、アジャイル型の開発サービスである。要件の変化にも素早く対応しながらプロトタイプの開発を行うことができる。TEDには、アプリケーション開発やデータ分析/解析の専門技術者も多く在籍する。顧客はこれらの開発リソースを有効に活用して、プロトタイプの開発を迅速に行うことが可能になるという。

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