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MIPI D-PHYブリッジIC、ラティスが製品化FPGAとASSPのいいとこ取り(2/2 ページ)

» 2016年06月01日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
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VRヘッドセットやドローンなどを想定

ラティスセミコンダクターのアジアパシフィック地域事業開発担当シニアマネジャーを務める陳英仁氏

 ラティスセミコンダクターのアジアパシフィック地域事業開発担当シニアマネージャを務める陳英仁氏は、「CrossLinkは、FPGAの柔軟性とASSPのパフォーマンスを活用し、ビデオアプリケーションに特化して開発した。LUT数やI/O数、メモリ容量なども最適化している」という。 CrossLinkの主な用途は、VRヘッドセットやドローン、デジタル一眼レフカメラ、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末などである。

 CrossLinkの評価ボードは既に供給を始めている。ICはUMCの40nmプロセスで製造する。量産開始は2016年8月を予定している。価格は明らかにしなかった。

 発表会場では、4つの応用事例を紹介した。「カメラのマルチCSI-2ブリッジ」では、複数のイメージセンサーを1個のイメージプロセッサに接続したデモを行った。魚眼レンズのイメージセンサーを用いると、全方位の映像データを取り込むことができるという。

 「1対2デュアルMIPI DSIスプリットブリッジ」では、アプリケーションプロセッサからの出力を、CrossLinkを用いて2台のディスプレイに表示するデモを行った。バーチャルリアリティーなどの用途を想定している。

CrossLinkの応用事例。1対2デュアルMIPI DSIスプリットブリッジのデモの模様

 「RGBからMIPI DSIへのディスプレイブリッジ」は、産業用途を想定した。産業用プロセッサは映像データがRGBで出力されるケースが多い。CrossLinkを介することで、DSIを備えたディスプレイ装置にも表示させることが可能となる。

 そして、「2つのMIPI DSIから2つのMIPI DSIへのブリッジ」である。CrossLinkによりコマンド変換を行うことで、同一コマンドの製品に統一したシステムにする必要がなく、ディスプレイ装置の選択肢が拡大するという。

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