IoT時代のセキュリティはライフサイクル全体で:「ポケモンGO」にも脅威が?(2/2 ページ)
山野氏は、法人と個人それぞれの顧客に対する戦略も説明した。法人向けには、ライフサイクル全体の脅威対策を通じて、「ITだけでなく、OT(Operational Technology:制御系技術)のセキュリティまで包括的にサポートする」(山野氏)と語る。
制御系は従来、専用のネットワーク、機器が多くを占めていた。そのため、ネットワークが分離されており、セキュリティは安全と考えられていた。しかし、制御系のネットワークもIP(Internet Protocol)がベースとなってきており、機器側のコントローラには一般的なPCを活用するなど、制御系の環境がITに近くなっているという。そこで、内部のネットワークを監視するIPSやSIEMなどの提供を進めていく。
ITからOT(制御系)まで包括的にサポート (クリックで拡大) 出典:インテルセキュリティ
また、組み込み機器などでは、OEMビジネスも今後広がっていくだろうとした。
個人向けには、PCや携帯端末、プロバイダーが提供するネットワークの保護に製品提供を行ってきた。「2016年から“Full Digital Life Protection”を掲げ、ウェアラブル端末やスマートホームなどに向けた製品の提供も進めていく」(山野氏)と語る。
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