測定を簡便に、確実に行うための機能も搭載している。その1つがインテリジェントプローブインタフェース(TekVPI)の搭載である。ベーシックオシロスコープとしては初めての対応となる。電流プローブや差動電圧プローブ、高電圧受動プローブなど、テクトロニクスが用意している最新のTekVPIプローブを活用できる。このプローブを用いるとオシロスコープとの間で補正なども自動的に行われる。プローブに電源も供給されるため、外部電源を用いる必要もなくなるという。
この他、測定項目を一覧表から選択するだけで、32種類の測定を自動で行える機能や、表示波形を見やすく、分かりやすくするためのカーソル機能、ウェブブラウザ上からLAN経由でリモート制御できる機能などに対応している。ヘルプ機能も充実しているという。
これら製品の仕様に加えて、同社が強調するのが教育機関に向けた機能である。オシロスコープの画面上に実習用テキストを表示させるコースウェア機能を標準搭載した。電子技術の実習用テキストの表示や編集が可能となる。また、計測器のリモートモニターと制御、学生の指導などが可能な「TekSmartLab」など、技術教育をサポートする環境を整えている。
TBS2000シリーズの価格(税別)は、周波数帯域70MHz、サンプリングレート1Gサンプル/秒で2チャネルモデルの「TBS2072」が14万8000円、最上位モデルである周波数帯域100MHz、サンプリングレート1Gサンプル/秒で4チャネルモデルの「TBS2104」は27万4000円となっている。
テクトロニクスの代表取締役を務める米山不器氏は、「2016年春に新たなブランド戦略と新ロゴを発表した。TBS2000シリーズは、新ロゴを採用した第1号の製品となる。『もっと見える、測れる、基本を極めたベーシック』と位置付けており、オシロスコープ市場で金メダルを狙った製品となる」と述べた。
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