Qualcomm(クアルコム)は、NXP Semiconductors(NXPセミコンダクターズ)を約470億米ドル(約4.9兆円)で買収することで合意した。
Qualcomm(クアルコム)は2016年10月27日(米国時間)、NXP Semiconductors(NXPセミコンダクターズ)を買収することで合意したと発表した。
NXPの発行済み株式を1株当たり110米ドル(同年10月26日におけるNXPの終値に11.5%のプレミアムを上乗せ)で買い付ける。買収額は約470億米ドル(約4.9兆円)とみられ、Qualcommは全て現金で支払う。これにより、年間売上高が300億米ドルを超える企業が誕生する。
負債を除くと約390億米ドルとなる今回の買収額は、旧Avago TechnologiesによるBroadcomの買収額である370億米ドルを越え、半導体ICメーカーの買収金額としては過去最高となった。
Qualcommによると、買収の完了は2017年末を予定しているという。QualcommのCEOであるSteve Mollenkopf氏は、完了が1年以上先になる理由について、世界9カ国における規制当局の調査や認可を得るためだとしている。
Mollenkopf氏は、カンファレンスコールの中で、今回の買収により、QualcommとNXPの両社は“コネクテッドワールドに向けた半導体を実現する原動力”になれると述べた。
Qualcommは、NXPの買収後に両社が手掛ける分野の市場規模の合計は、2020年には1380億米ドルになるとみている。両社はモバイル機器、車載、IoT(モノのインターネット)、セキュリティ、RF、ネットワーキングにおいてリーダー的存在になれるとしている。
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