SEMIジャパンは2016年12月1日、SEMIの「戦略的パートナーシップ」における取り組みについて説明した。また、開催が迫る「SEMICON Japan 2016」についても言及した。
SEMIジャパンは2016年12月1日、SEMIの活動に関する報告会を開催した。SEMIジャパン代表の中村修氏は、主な取り組みに「戦略的パートナーシップ」を挙げる。
1つ目は、SEMIにとって初となる戦略的パートナー協定をFlexTech Allianceと締結している。FlexTech Allianceとは、2008年に設立されたFlexible Hybrid Electronics(FHE)産業を促進する団体だ。FHEは、従来のIC構造とプリンテッドエレクトロニクスを組み合わせた製造技術。ウェアラブル端末やIoT向けアプリなどで利用が期待されている。国内では、帝人やコニカミノルタなど約5社が加盟しているという。
2016年7月には半導体/MEMSの製造会社によるコンソーシアム「Fab Owners Association(FOA)」、2016年9月にもMEMSとセンサーの業界団体「MEMS & Sensors Industry Group」と戦略的パートナーシップを締結している。
SEMIジャパンのWebサイトによると、これらのパートナーシップは、外部の教会や団体と戦略的で長期的な関係を結び、SEMI会員に対してエレクトロニクスサプライチェーンの隣接産業へのビジネス展開を支援するために行われている。
中村氏は、開催が迫るマイクロエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際展示会「SEMICON Japan 2016」(2016年12月〜14〜16日/東京ビッグサイト)についても言及した。同展示会は、今回で40周年を迎える。40周年を記念して行われる「MIRAI GAKKO」は、若手社員や学生を対象にハッカソンなどのイベントが行われる。
3回目を迎える「WORLD OF IOT」では、30社以上が新規出展を行い、FlexTech Allianceとの戦略的パートナーシップによるFHEエリアも設けられるようだ。
モノづくり系のスタートアップが、展示やピッチコンテストを行う「イノベーションビレッジ」も、前回の14社から31社へと出展企業が2倍以上に増える見込みだ。心拍解析によって犬の感情を見える化するウェアラブルデバイス「inupathy」や、VR(仮想現実)ゴーグルに取り付けて複数の匂いを発する「Zaaz VR」などが注目という。
中村氏は、「40周年を記念したプログラムを多く用意している。ビッグサイト移転以降の上昇トレンドを加速させ、出展社数700社、来場者数6万5000人を目指したい」と意気込みを語った(関連記事:「地図はここに」 40周年SEMICONが魅せる世界)。
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