日本電産 永守氏「売上高2兆円へ確度上がった」 : HDD向け、2020年まで横ばい (2/2 ページ)
2030年に売上高10兆円達成を目指す「Vision2030」では、自律成長50%、M&A50%による成長路線を再加速させる。社員の能力向上を狙うグローバル研修センターが2017年春に完成予定、生産技術研究所も拡充してモノづくり力の見直しを進めるという。
“残業ゼロ”に挑む「働き方改革」も、売上高10兆円実現に向けた1つの取り組みだ。永守氏は「残業を減らすことが目的ではない。生産性を向上するための手段である。働き方改革による利益改善は、非常に効果が大きいと考えている」と力説する。
「働き方改革」について熱く語る永守重信氏 (クリックで拡大)
「過去にやってきた方法を否定するわけではない、正しかったと思う。今、私が日本電産を辞めて一から会社を作ったなら、また16時間働くだろう。(売上高)2兆円、10兆円企業を目指すには、過去のやり方では実現できないということだ。社員の生産性を向上して、残業時間を減らし、さらに個々のレベルを上げる選択をした」(永守氏)
初代ファミコンとクラシックミニのチップ解剖で見えた“半導体の1/3世紀”
家庭用テレビゲーム機「任天堂ファミリーコンピュータ」の発売からおおよそ“1/3世紀”を経た2016年11月にその復刻版といえる「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が発売された。今回は、この2つの“ファミコン”をチップまで分解して、1/3世紀という時を経て、半導体はどう変わったのかを見ていく。
正体不明のチップを解析して見えた、“オールChina”の時代
中国メーカーのドローンには、パッケージのロゴが削り取られた、一見すると“正体不明”のチップが搭載されていることも少なくない。だがパッケージだけに頼らず、チップを開封してみると、これまで見えなかったことも見えてくる。中国DJIのドローン「Phantom 4」に搭載されているチップを開封して見えてきたのは、“オールChina”の時代だった。
ISS 2017で語られた半導体技術の今後(前編)
米国で開催された「Industry Strategy Symposium(ISS)」(2017年1月8〜11日)では、半導体技術の今後に関する議論が幾つか展開された。ナノワイヤトランジスタやGAA(Gate All Around)トランジスタといった次世代トランジスタ技術や、増加の一途をたどる設計コストなどについて、専門家たちが見解を披露している。
ルネサス製品が8割を占める半導体商社の勝算
2016年も収まらなかった半導体業界に吹き荒れるM&Aの嵐。この業界再編は、半導体商社にとっても変革期を迎えたことを意味するだろう。そこでEE Times Japanは、半導体各社トップへのインタビュー企画を進めている。今回は、ルネサスイーストン社長の石井仁氏に聞いた。
東芝、半導体事業の分社化を検討
東芝は2017年1月18日、半導体事業の分社化を検討していることを明らかにした。
IHS・南川氏に聞く、半導体業界再編とIoTの行方
2016年も終わることがなかった半導体業界の“M&A”の嵐――。2017年もこの業界再編は続くのだろうか。市場調査会社のIHSグローバルで主席アナリストを務める南川明氏に聞いた。
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