IDCが、2016第4四半期(10〜12月)におけるスマートフォンの出荷台数ランキングをまとめた。それによると、AppleがSamsung Electronicsを抜いて首位となった。
米国の調査会社であるIDCは2017年2月1日(米国時間)、2016年第4四半期(10〜12月)におけるスマートフォンの世界出荷台数が4億2850万台と発表した。前年同期の4億70万台に比べて6.9%の増加となる。ちなみに2016年通年では14億7000万台となり、2015年の14億4000万台から2.3%の増加となった。
順位 | メーカー名 | 2016年10〜12月 出荷台数 |
2016年10〜12月 市場シェア |
2015年10〜12月 出荷台数 |
2015年10〜12月 市場シェア |
前年同期比 増減 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Apple | 7830万台 | 18.3% | 7480万台 | 18.7% | 4.7% |
2 | Samsung | 7750万台 | 18.1% | 8170万台 | 20.4% | ▼5.2% |
3 | Huawei | 4540万台 | 10.6% | 3270万台 | 8.2% | 38.6% |
4 | OPPO | 3120万台 | 7.3% | 1440万台 | 3.6% | 116.6% |
5 | vivo | 2470万台 | 5.8% | 1210万台 | 3.0% | 104.7% |
その他 | 1億7140万台 | 40.0% | 1億8500万台 | 46.2% | ▼7.3% | |
合計 | 4億2850万台 | 100.0% | 4億70万台 | 100.0% | 6.9% | |
出典:IDC |
今回のランキングで最も注目すべき点は、AppleがSamsung Electronicsを抜いて首位となったことだろう。Appleは最新機種の「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」が好調で、同四半期の出荷台数は7830万台に上り、四半期ベースの出荷数としては過去最高を記録した。前年同期比で4.7%増加している。IDCはリリースの中で、「iPhone 7およびiPhone 7 Plusは、外観のデザインでは前世代品との大きな違いはなかったものの、プロセッサやカメラの性能が大幅に向上し、防水機能を追加し、新しいカラーも用意した。次世代品は、初代iPhoneが発売されてから10年という節目に当たることもあり、早くも注目が集まっている」と分析している。
一方、首位の座をAppleに明け渡したSamsung Electronicsの出荷台数は7750万台で、前年同期比で5.2%の減少となった。「Galaxy Note 7」はバッテリーの発火問題で大規模なリコールに発展したが、もう1つのフラッグシップ機である「Galaxy S7」や「Galaxy J」シリーズが堅調だったとIDCは説明している。今回Samsungのシェアは20%を切ったが、これは過去4年間で初めてだという。IDCは、「次世代のフラッグシップ機である『Galaxy S8』の市場投入を先延ばししている時間は、Samsungにはない」としている。
3〜5位には、Huawei、OPPO、vivoと中国メーカーがランクインした。3位のHuaweiは、AppleとSamsungに続くという位置は変わらないが、Huaweiとしては初めて、10.6%とシェアが2桁を超えた。OPPOとvivoは、出荷台数が前年同期比でそれぞれ116%増、104%増と、大幅に伸ばしている。
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