評価サービス受付開始、ウシオ製EUV光源搭載:TNOのEUV照射・分析用設備
オランダ応用科学研究機構(TNO)で、ウシオ電機製EUV光源を搭載した露光、分析ファシリティ「EBL2」が稼働、各種研究、評価サービスの受付を始めた。
ウシオ電機は2017年6月、オランダ応用科学研究機構(TNO:The Netherlands Organization for Applied Scientific Research)で、ウシオ電機製EUV光源を搭載した露光、分析ファシリティ「EBL2」が稼働、各種研究、評価サービスの受付を始めたと発表した。
EBL2は、2017年3月末に正式オープンした。EUV関連の企業や研究機関が手掛ける光学部品やマスクペリクルセンサーなどの研究、評価を支援するための設備である。サンプル品をハンドリングしながら、真空環境において光照射から評価まで一貫して、リアルタイムで計測することができる。
左はウシオ電機製のEUV光源を搭載した露光、分析ファシリティ「EBL2」の外観、右は開所式の様子 (クリックで拡大) 出典:ウシオ電機
EBL2では、極めて高い輝度と出力が得られるEUV光源を用いることによって、6インチマスクまで対応できるなど、大面積の露光評価が可能である。このため、評価の期間を短縮することができるという。ウシオ電機では、高精度マスク検査用光源技術を進展させ、これからも最先端半導体製造プロセスに対応していく考えである。
- フォトレジスト不要で直接パターニング、VUVユニット
ウシオ電機は、「SEMICON Japan 2016」(2016年12月14〜16日/東京ビッグサイト)で、フォトレジストが不要で直接パターニングができる真空紫外平行光ユニットなどを展示している。
- 新しい光の市場を創造するウシオが見据える今後
産業用の光源をはじめ光の応用製品を扱うウシオ電機。エキシマランプは90%、UVランプは75%と高い世界シェアを獲得する同社だが(同社調べ)、映像機器/ライフサイエンス分野への展開も進めている。その理由を、同社コーポレートコミュニケーション課で課長を務める山田宏一氏に聞いた。
- 光源を利用したデスミア技術を展示、ウシオ電機
ウシオ電機は、「JPCA Show 2016」(2016年6月1〜3日/東京ビッグサイト)で、光源を利用したデスミア技術「フォトデスミア」の参考展示を行った。
- 解像度1μmで回路を印刷、移動度も実用レベル
物質・材料研究機構(NIMS)の三成剛生氏らによる研究チームは、線幅/線間1μmの解像度で金属配線および薄膜トランジスター(TFT)を形成する印刷技術を開発した。フレキシブル基板上に素子を形成し、移動度が実用レベルであることも確認した。
- 半導体フォトマスク市場、2016年は33億米ドル
SEMIは、世界の半導体フォトマスク市場規模を発表した。2016年は33億2000万米ドルとなった。2018年は35億7000万米ドルを予測する。
- 2016年半導体製造装置販売、日本は前年比16%減
SEMIは2017年3月14日、2016年の世界半導体製造装置(新品)の販売額が前年比13%増となる412億4000万米ドルとなったと発表した。受注額は、前年比24%増となっている。
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