オシロとロガーのいいとこ取り計測器が手軽に進化:電池駆動対応のスコープコーダ(2/2 ページ)
また操作性向上を図るため、直感的な操作が行える8.4型タッチパネル(抵抗膜式)を採用。さらにグラフィカルユーザーインタフェースもオシロスコープ風の操作が行えるモードと、データレコーダーに似た操作モードの2種を用意し、使い慣れたユーザーインタフェースを選択できる。
オプションのGPS(全地球測位システム)ユニットを取り付ければ、測定データに測定位置、時刻や移動速度などの情報を付加できる。「車載機器開発時の実車走行試験などで、走行位置と各種データの比較などが容易に行える」(同社)
価格は本体が34万2000円。オプションのバッテリーパック3万5000円、プラグインモジュールは8万円からとなっている。「1Mサンプル/秒の絶縁4チャンネルモジュールを2枚装着し、8チャンネル構成とした場合でも価格は70万円台。価格競争力もある製品に仕上がった」(同社)とする。
横河M&Iでは「競合の計測器と比較して、選択できるモジュールの種類が豊富で、100Mサンプル/秒という高速モジュールも利用できる。記録容量も数倍程度大きく、応用範囲はとても広い製品だと自負している。産業機器や自動車、電力関連機器の実証評価現場や保守現場などでの利用を見込んでいる」とし、国内外で2017年度1500台、2018年度2000台の販売を見込んでいる。
- 機能、デザインを一新した“新基準オシロ”を投入
Tektronix(テクトロニクス)は2017年6月6日、ミッドレンジを狙った主力オシロスコープ製品としてアナログ入力最大8チャンネルまでのモデルをラインアップする「5シリーズ」を発表した。
- 計測器に特化した無償の資産管理ツールが登場
横河レンタ・リースは、校正期日管理などに対応した計測器専用の資産管理ツールの提供を2017年5月10日から開始した。基本機能は無償で利用できる他、有償オプションとして計測器の予約利用管理機能なども提供する。
- “熱流”を手軽に計測できるロガー――日置電機
日置電機は、熱エネルギーの移動を検知する熱流センサーを使用したデータロガーの提案を拡大させている。熱流センサー部をフレキシブルで小型化するとともに、センサー部とロガー部をワイヤレス接続化するなど多数の工夫を盛り込むことで、従来、建材や住宅用途に限られていた熱流計測の応用範囲を自動車や電子機器設計現場などへ広げ、熱流ロガービジネスを拡大させているという。
- 低価格のUSBベースでVNA市場に参入、Tektronix
Tektronixは2017年5月、ベクトルネットワークアナライザー(VNA)の第1弾製品「TTR500シリーズ」を発売し、VNA市場に参入した。低価格、小型で、誰でも使いやすいをコンセプトに、USB経由でPCと接続して使用するUSBベースのVNAとした。
- 高分解能オシロなどで、省電力化設計を支援
テレダイン・レクロイ・ジャパンは、「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア2017)」で、電源制御ICなどの評価とデバッグに関するソリューションを紹介した。
- 横河レンタ、新品の計測器販売事業に参入
横河レンタ・リースは2017年6月12日、新品の電子計測器販売事業に参入したと発表した。まず、Keysight Technologiesの日本法人と販売店契約を結び、Keysight製品の販売を始めた。
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