上田氏はCF-33の他の特徴として、拡張性、視認性、操作性を挙げている。CF-33は、バーコードリーダー、シリアルコネクター、増設USB2.0のいずれかの搭載が可能。また、スマートカードリーダー、非接触ICカードリーダー、指紋認証センサーのどれかを装備できる。標準バッテリーパック使用時は駆動時間が約12.5時間だが、大容量バッテリーパックに拡張すれば約25時間となる。
一方、液晶パネルは解像度がQHD(2160×1440ピクセル)で、アスペクト比が3:2。反射防止フィルムを装着するとともに、1200cd/m2と高輝度を採用したため、直射日光の中でも見やすい。モードを選択すれば、手袋をしていても、画面に水がかかっていても、タッチ操作が可能だ。
CF-33の説明が一通り終わった後、会場にはアルピニストの野口氏が登場した。野口氏は、1998年に25歳でチョモランマの登頂に成功し、当時の七大陸最高峰登頂最年少記録を樹立した人物。「最近では、ヒマラヤのベースキャンプでも無線LANが使える。そのため、生中継や原稿作成などのために、PCを持ちこむことが増えた。しかし、気温の低さ、気圧、衝撃などが原因となり、PCを10台持っていけば、そのうち6台くらいが壊れてしまう」と語り、「できれば、タフブックを1台いただきたい」と会場の笑いを誘った。
パナソニックは今後、タフブックをどのように展開していくのか。それについては、坂元氏が「タフブックの現時点での主な市場は米国や欧州だ。2016年、タフブックはタフパッドと合わせて、グローバルで40万台ほど売れたが、日本では4万台だ。CF-33の発売を皮切りに、2017年の国内タフブック販売台数5万台、その後は年成長率20%を目指す」と述べている。
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