ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)と富士通セミコンダクターは2017年10月10日、ON Semiconductorによる富士通セミコンダクター会津若松200mmウエハー対応工場運営会社への出資比率を段階的に引き上げ、2020年後半をめどに同工場運営会社をON Semiconductorの完全子会社とすることで基本合意したと発表した。
ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)は2017年10月10日、富士通セミコンダクター傘下の会津若松200mmウエハー対応工場運営会社への出資比率を段階的に高め、2020年前半をメドに出資比率を100%に引き上げる計画を発表した。
ON Semiconductorはこれまで、富士通セミコンダクターの会津若松200mmウエハー対応工場運営会社(会津富士通セミコンダクターマニュファクチャリング)に出資比率10%に相当する約7億円を出資。2014年から同工場へのON Semiconductor製品の製造移管を進め、2015年6月から量産を開始している。
今回、両社は、2018年4月1日付で同工場運営会社の株式30%分(約21億円)をON Semiconductorが追加取得することで合意。追加取得により、ON Semiconductorの出資比率は、40%に達することになる。
さらに両社は、2018年後半をめどに60%、2020年前半をめどに100%と段階的にON Semiconductorが出資比率を高めていくことでも基本合意。両社は今回の合意について「同工場運営会社におけるON Semiconductor製品の需要が高まってきている中、両社にとって、戦略的パートナーシップをさらに強化していくことが最適と判断した」としている。
富士通セミコンダクター会津若松200mmウエハー対応工場は、富士通セミコンダクターのマイコン/アナログ半導体事業の製品を中心に製造する拠点だったが、同事業が2013年にSpansion(現:Cypress Semiconductor)に売却されたことなどに伴い受託製造が主体となった。富士通セミコンダクターでは「Cypressやソシオネクストなどへの製品供給は継続する」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.