現実世界とデジタル世界が融合する中では、ソフトウェアおよびAIプラットフォームが、2つの世界をまとめる上で鍵となる。これら2つの世界の融合におけるユーザー体験の良しあしは、プラットフォームによって決まるということだ。
AccentureのRoberts氏は、EE Timesに対し「われわれはこれまでにも、AppleやMicrosoftといったソフトウェア企業が、自社のソフトウェアプラットフォームに密接に結びついたデバイスを作り出すため、ハードウェア事業に参入するのを目にしてきた。それと同じような動きが、スマートフォン、ウェアラブル型のフィットネスモニター、DVA、TVなどのハードウェアを手掛ける企業でも起きている。つまり、そのような企業の多くが、独自に統合した世界を作り出せるように、自社のデバイスにソフトウェアやAI機能を組み込もうとしているということだ」と述べた。
一方で、プラットフォームを提供するAmazonやGoogleのような企業もある。Roberts氏は「CES 2018では、より多くのソフトウェアプラットフォーム企業が、サーバ、デジタルアシスタント、タブレット、スマートフォン、ドローン、自動運転車など、幅広いハードウェア市場に次々に参入していることを実感できるだろう」と述べた。
こうしたプレイヤーは、現実世界とデジタル世界が融合する体験を生み出すプラットフォームを作り出せるのだろうか? 業界では、この分野が“究極の目標”だということで一致している。CES 2018は、ハードウェア/AIプラットフォームの競争の場となるだろう。
【翻訳:青山麻由子、田中留美、編集:EE Times Japan】
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